2020年中国依存企業の純利益減少ランキングです。中国との取引が売上の一割以上を占める企業の純利益減少額の多い企業から、順に20位までランキングを紹介し結果の考察をしようと思いますが、一目瞭然とわかるのが中国経済の減速の影響がかなり出ていることです。先に、紹介した、純利益上昇率ランキングはネット媒体を中心とした国内ユザーが顧客でした。ランキングのあとに講評を行っています。
目次
2020年中国依存企業純利益減少ランキング
1位 日本電気硝子
2位 クラレ
3位 住友化学
4位 ダイセル
5位 ニコン
6位 セイコーエプソン
7位 東レ
8位 豊田合成
9位 日本精工
10位 日立建機
11位 アルプスアルパイン
12位 住友電気工業
13位 安川電機
14位 ダイキン工業
15位 キーエンス
16位 横川電機
17位 NOK
18位 牧野フライス製作所
19位 フジクラ
20位 三菱ガス化学
(日本経済新聞より)
2020年中国取引先企業純利益減少ランキング講評
中国との取引が1割以上を占める企業のうちでの純利益減少ランキングをみますと、素材や、電子部品関連の企業の影響が大きく出ています。
減少額トップは日本電気硝子で中国のパネルメーカーが、減産したため薄型ディスプレイ用のガラスの販売が減少。
住友化学や東レは中国での衣料品向け素材が低調だった。
これは、米中戦争のあおりで、アメリカが中国の衣料品に関税をかけたため。
住友化学は、鶏用の飼料につかう添加物「メチオニン」の競争が激化したため。
ニコンは、露光装置らフラットパネルディスプレイなど、精密機器の売り上げが減少した。
NOKは自動車部品に使うオイルシールの売り上げが減少。
今年に入ってからも、米中経済戦争に加え、新型コロナウィルスの影響がさらに加わり
業績が悪化する可能性があります。
まとめ
今回は、「2020年中国依存企業の純利益減少ランキング」といテーマで、中国に取引関係のある企業の影響度をランキングで表しました。
今後の中国からのさらなる影響が懸念されるところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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