2021年5月4日実施の第79期名人戦七番勝負第3局渡辺明名人対斎藤慎太郎八段対局の講評と棋譜。戦型はやぐら。54手目を封じ手とし1日目が終了した。
目次
第79期名人戦七番第3局渡辺明名人対斎藤慎太郎八段対局講評(1日目)
2021年5月4日に行われた渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する第79期名人
戦七番勝負第3局(1日目)の講評。
第79期名人戦七番勝負第3局は4、5の両日、名古屋市中区の万松寺で行われました。
ここまでいずれも先手番が勝利して1勝1敗のタイ。
次に勝った方がシリーズの主導権を握ることになり、矢倉、相掛かりと続いた戦型がどうなるかも含めて注目の1戦。
結局戦型は、矢倉、54手目を封じ手とし1日目が終了した。
斎藤慎太郎八段の先手番で始まった対局は第1局に続く矢倉戦になった。
今回は、第1局は終盤の逆転勝ちだったため、斎藤慎太郎八段は序盤に工夫を加え、6六銀(31手目)と上がって急戦矢倉を目指した。
早い攻めの斎藤慎太郎八段は金銀3枚で固め、渡辺明名人は丁寧に守りを固める。
渡辺明名人が6四角(50手目)と角を出た手に対し、斎藤は51分考えて4五歩と突っかけた。渡辺明名人の角は遠く相手の飛車をにらんで4筋からの攻撃をけん制。
斎藤慎太郎八段の一手は意外であった。
4五同歩、同銀と進んだところで渡辺明名人が37分考えて指し手を封じた。このまま戦いに突入するか、中盤戦の分岐点を迎えた。
解説の大石直嗣七段は「斎藤八段の4五歩は積極的な指し方です。渡辺名人の封じ手次第で激しい戦いも、穏やかな進行も、どちらも予想され注目です」と話した。
両対局者は3日、名古屋入りし、万松寺で開幕式とトークショーが行われた。約120人の将棋ファンを前に、将棋好きで知られるお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄さんが意気込みを聞くと、斎藤は「大きな一番。ここの勝敗は大きいと思うので、よりいっそう準備して臨みたい」と答え、渡辺は「中盤戦に入り一局の重みも増すので、精いっぱい頑張りたい」と述べた。
対局は4日午前9時、斎藤の先手番で開始。午後6時半の手番が指し手を封じ、5日に指し継がれる。持ち時間は各9時間。
第79期名人戦七番3局渡辺明名人対斎藤慎太郎八段対局棋譜(1日目)
ー将棋対局速報▲斎藤慎太郎八段(1勝1敗)ー△渡辺 明名人(1勝1敗) 第79期
名人戦七番勝負第3局 1日目[矢倉]
第79期名人戦第3局▲斎藤慎太郎八段△渡辺 明名人
封じ手となりました。
(持ち時間:9時間)
ー第3局初日! 第79期 名人戦 斎藤慎太郎八段 vs 渡辺明名人
封じ予想&検討 【将棋】
まとめ
今回は「第79期名人戦七番勝負第3局渡辺明名人対斎藤慎太郎八段対局棋譜(1日目)。」というテーマでお送り致しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。