トランプ米政権は５月22日、安全保障上の懸念や中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害を理由に、中国の先端IT企業や繊維企業など計33企業・団体について米国からの輸出規制の対象に加えると発表した。中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害とは、いったい、どんな実態があるのでしょうか。
新疆ウイグル自治区
目次
中国の新疆ウイグル関連企業３３社追加制裁
５月15日に中国の通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）への輸出規制を厳しくしたのに続いて、人工知能（AI）分野で知られる東方網力科技（ネットポサ）など九つの企業や政府機関を規制対象に加えた。
アメリカホワイトハウス
米商務省の発表によると、ウイグル族やカザフ族などイスラム教の少数民族に対する「抑圧や恣意（しい）的な大量拘束、強制労働、監視」に関与したとして、ウイグル自治区の中国繊維企業が対象となった。
これとは別に、中国の軍事活動に転用される恐れがあるとして、ソフトバンクグループも支援してきたロボット開発企業「クラウドマインズ」など24企業・団体も輸出規制の対象とした。いずれも輸出管理規則に基づく「エンティティー・リスト」に加え、米国からの輸出を制限する。
AIなどの技術覇権を巡る争いは米中摩擦の核心だ。米政府は昨年10月にも、ウイグル族弾圧を理由に、監視カメラ世界最大手の杭州海康威視数字技術（ハイクビジョン）などに対する輸出規制を発動した。米国では「教育訓練」を名目とした繊維工場などでのウイグル族の強制労働の疑いについてもかねて問題視されており、米議会などでも、対中批判がきわめて強い争点となっている。
米商務省は、中国での香港に対する民主化運動に厳しい制限を課す法律を議決したのを受けて、中国西部新疆ウイグル自治区でのウイグル人やその他の少数民族グループに対する人権侵害を巡って、33の中国企業と政府機関を制裁すると発表した。
米国は、「人権侵害と人権侵害に従事した」として、中国公安省の法医学研究所とアクスフアフテキスタイルズという2つの団体にペナルティを科します。
商務省によると、他の7つの企業は新疆での監視を可能にするために制裁措置をとられ、すべての企業が米国からの輸出による規制の対象となる。
「これらの9つの当事者は、ウイグル人、カザフ族民族、および新疆ウイグル自治区の他のイスラム教徒少数派グループの他のメンバーに対する抑圧、大量恣意的拘留、強制労働およびハイテク監視のキャンペーンで犯された人権侵害および人権侵害に加担している。商務省は声明で述べた。
商務省は2番目の声明で、中国軍向けのアイテムの調達をサポートするために、他の24の企業、政府機関、商業組織もリストに追加されたと発表しました。
制裁措置は、中国での香港に対する民主化運動に厳しい制限を課す法律を議決したのを受け発表された。
提出された法案で提案された立法は、分離主義と破壊活動、ならびにテロリズムと外国の干渉を非合法化するであろう。コロナウイルス危機の前は、昨年香港は何ヶ月にもわたる民主主義デモに動揺し、警察と抗議者の間で暴力的な対立が発生することもあった。
香港民主主義議員のリー・チョクヤン氏は記者会見で、法案が北京によって市に保証された「一国二制度」の枠組みに違反していると述べた。
中国国旗
米国務長官のマイク・ポンペオは今の香港の状況について、「ひどい状況」と述べた。
「香港の確立された立法過程を迂回し、香港の人々の意志を無視する決定は、北京が約束した高度の自治のための死の恐怖になるだろう」と彼は言った。
英国、オーストラリア、カナダの外相も、立法案について「深く懸念している」との共同声明を発表しました。
ドナルド・トランプ大統領は、昨年12月に中国の武漢市に初めて現れたコロナウイルスの起源を隠したとして北京を非難した。
ウイグル人の強制収容
ウイグルの活動家と目撃者は、中国がイスラム教徒の少数民族グループを強制的に統合しようとしていると主張している。中国は、職業訓練を提供し、過激主義を落胆させると述べている。
新疆ウイグル自治区
Tiktokに少女の勇気ある投稿「中国がウイグル弾圧」
アメリカの17歳の少女が「TikTok」に投稿した動画に多くのアクセスが集まっています。
メイクについての美容系の動画と思いきや、内容はウイグル自治区の人権問題について告発したものでした。
少女：「はい、みんな。きょうはまつ毛を長く見せる方法をお伝えします。まずはビューラーを手に持って、まつ毛をはっきりとカールさせます」
ビューラーを持ち、メイクについて話す少女。TikTokに投稿された美容系の動画と思いきや。
少女：「次にビューラーを置いて、携帯を手に持って、今すぐ中国で起きていることを調べて下さい。無実のイスラム教徒に起きていることに関心を持って下さい」
メイクについては一言で、少女の主張が始まります。その内容は中国の新疆ウイグル自治区にある中国当局が「職業訓練センター」で問題視されているイスラム教徒への人権問題を指すものとみられます。
少女：「家族から引き離され、誘拐され、レイプされ、豚肉を食べることやお酒を飲むことを強要され、改宗を迫られています。とにかく殺されてしまうので、生き延びることに必死なんです」
ーTiktokに少女の勇気ある投稿「中国がウイグル弾圧」(19/11/28)
動画を投稿した少女はアメリカに住むフェローザ・アジズさん。TikTok上のアカウントには「17歳のただのイスラム教徒」と記されています。
アジズさん：「これはもう、一つの“ホロコースト”（ユダヤ人大量虐殺）で、誰も話すことができません。お願いです。関心を持って。関心を広げて。そう、だからビューラーをもう一度手に持って」
TikTokは私の動画を削除した。でもね、選挙権がない年齢だからとか関係ない。私たちには“声”がある。伝えることができるのよ！」
【独占インタビュー】ウイグル人の悲痛な叫び
この、動画は、今、人権問題で人権侵害の被害にあっているウイグル人からの、インタビュー動画です。
ここでは、中国当局が、思想、宗教に関係なくウイグル人というだけで、人権侵害を受けている実態がわかりいます。
【独占インタビュー】ウイグル人の悲痛な叫び！中国政府の大弾圧の実態に迫る【ザ・ファクト×The Liberty】
最近、中国の官憲組織を「チャイナチ」と呼んだり、習近平国家主席を、ヒットラーに例える動きがありますが、その根拠は、この辺りにありそうです。
新疆ウイグル自治区強制収容所実態
新疆ウイグル自治区強制収容所の実態がわかる動画です。
強制収容所い対し、中国当局は、職業訓練所と言っています。そして、笑顔でいきいきと
職業訓練に励む動画も公開されていますが、実態は違うようです。
ー後頭部に電気ショックを……中国のウイグル人収容所で
ー隠し撮り映像が明かす新疆再教育収容所の実態 | ニュース | 新唐人|時事報道 | ウイグル
まとめ
今回は、「米国は人権侵害で、中国の新疆ウイグル関連企業３３社追加制裁」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
