新型コロナウィルスの感染拡大で新興国ブラジルが、混乱に陥っている。ブラジルのボルソナロ大統領は、新型コロナウィルスを「ただの風邪」」と言って外出自粛を推進したマンデッタ保健相を解任。ブラジルは、国の70%が感染の覚悟もしているよう。図らずも、日本においても、ウエブ上で一部の影響者が主張してきた、放置主義の実験場になる恐れも。
5月10日の時点では、感染者149,101人。死者10,113人。それが、5月24日午前6時の時点では感染者330,890人、死者21,048人と急増。今後も予断が許せない状況です。
目次
新興国ブラジルのひっ迫する経済状況
ブラジルのボルソナロ大統領は、新型コロナウィルスを「ただの風邪」」し
外出自粛を推進したマンデッタ保健相を解任。
日本でもウエブ上で主張されてきた一部インフレレンサーたちの自粛を反対し、放置主義が良いという主張の結果を検証する実験場になろうとしている。
この背景には、新興国ブラジルのもともとの経済的弱さにここ数年の不況に、今回の新型コロナウィルス感染拡大が影響したもので、新興国ブラジルのひっ迫した状況があります。
ブラジル、国の70%が感染の覚悟
ブラジルのボルソナロ大統領は、4月18日「国民の70%が感染する。これが現実だ。
しかし、我々は、働かなければならない」と訴えた。
ブラジルでは、多くの州で、レストランなどの店舗営業を禁じる外出自粛令を実施している。
この指揮を執ってきたのが解任されたマンデッタ氏だった。
ボルソナロ大統領は、新型コロナウィルスを「ただの風邪だ」などと軽視し「高齢者だけが外出を自粛すればいい」「我々は皆いずれ死ぬ」と繰り返してきた。
この背景には、脆弱な経済に対する危機感があります。
ブラジル経済は、2015年、16年に2年連続のマイナス成長となり回復ペースが遅い
状態。
感染拡大の2月時点で失業率は、12%近かったのです。
それに加え、外出自粛令にともなう解雇が加わりました。
財政赤字と経常赤字の「双子の赤字」を抱える中主要株価指数のボベスパは、年初来から
34%安、通貨レアルは、対ドルで約23%安となっっています。
ブラジルの感染状況と対策
ブラジルの感染者数は、5月24日、6時(日本時間)の時点で感染者330,890人。
死者21,048人。
外出自粛を推進したマンデッタ保健相を解任してから、爆発的に感染者が増えています。
公衆抗体をつけて免疫力をつけ、感染を防ぐという壮大な社会実験に世界中が注目しています。
新型コロナウィルスの影響での株や為替の下落は、欧米を上回っています。
政府は、新型コロナウィルスの対策で、低所得者へ月600レアル(約1万2000円)の支給や事業者向けの減税などの経済対策を打ち出したが効果は上がっていない状況です。
国際通貨基金(IMF)は、これらの新型コロナウィルス対策で、公的債務比率が年内に、国内総生産(GDP)比で、98.2%まで高まると予測しています。
今後の財政支出も持続が厳しい。こんな背景がブラジル売りを誘っています。
ブラジル市民の声
ブラジルのサンパウロやリオの都市部では、零細事業者や低所得者らによる外出自粛令に抗議する活動も発生しています。
ボルソナロ大統領は、感染拡大防止よりも、経済対策を優先し、保健相解任という強硬手段にでました。
まとめ
今回は、「ブラジル新型コロナで混乱、図らずも実験場に!大統領「ただの風邪だ!」の結果は」というテーマでお送りしました。
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