渡哲也が8月10日に肺炎で死去。享年78歳。渡哲也死去、プロフィールや出演ドラマなど。1965年に映画「あばれ騎士道」の主演で俳優としての一歩を踏み出した。また、同年に「純愛のブルース」で歌手デビューも飾った。1971年(昭和46年)、借金で倒産寸前の石原プロモーションへ入社。晩年は病気との戦いでもあった。
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渡哲也死去
渡哲也が8月10日午後6時30分に肺炎で死去。享年78歳。 複数の関係者によると、入院先の東京都内の病院で親族に看取られ、静かに息を引き取ったという。2015年6月に心筋梗塞の手術を受けて以降、入退院を繰り返し、ここ数年は呼吸器疾患などで自宅療養を続けていた。
今年6月、石原プロモーション創業者でもある俳優、石原裕次郎さんの生前の映像と共演した宝酒造CM「よろこびをお伝えして50年~幻の共演~」のナレーション録りを自宅で行ったのが最後の仕事になった。
「大都会」「西部警察」など数々のドラマや映画で存在感を示した俳優であった。
7月27日に完成作を見た際には何度もうなずき、書面で「最後のコマーシャルを裕次郎さんとの共演で終わらせていただきますのは感慨深いものがあります」とコメントを寄せた。
その10日前には、渡さんが2代目社長を務め、現在相談役を務める石原プロが来年1月に解散することを発表。渡さんは周囲に「時代の流れで新しい人たちが出てくる。我々は一歩下がって生きていかないと」と話していた。
渡哲也プロフィール
島根県能義郡安来町(現・安来市)に1941年12月28日に生まれる。
身長180cm、B型。
父親は日立に勤務、広島県呉市の軍需工場などを転々として、日立の安来工場に勤務していた時、当地出身の渡の母と結婚していた。
戦時中の1943年、父親は任地の日立呉工場を退職し、実家がある兵庫県津名郡淡路町(現:淡路市)に戻り洋品店を開業、小学校一年生途中から淡路島で育った。
出身を淡路島にしているのは、日活に入ったとき石原が神戸市生まれなので、淡路島の方がイメージ的にいい、という判断で決めたからだという。
終戦後の物資不足で長男と四男は亡くなった。
淡路町立石屋小学校、三田学園中学校・高等学校(6年間の寮生活)、青山学院大学経済学部卒業。大学在学中は空手道部 (流派は日本空手協会・松濤館流)に在籍し、青山学院大学・空手道部OB会長・渡瀬道彦の札もかかっていた。空手弐段。柔道初段。
渡さんは1941年に島根・安来市に生まれ、兵庫・淡路島で育った。青学大在学中の64年、浅丘ルリ子(80)が主演した映画「執炎」の相手役に実弟、渡瀬恒彦がこっそり応募。
弟の渡瀬や所属していた空手部の仲間が内緒で応募したため、本人は激怒するが、就職を希望した日本航空の整備士社員の採用試験で不合格になり、「撮影所に行けば、石原裕次郎に会えるかも知れない」と友人から言われ、日活撮影所を訪問した。その時にスカウトを受けて1964年(昭和39年)に日活へ入社した。
それがきっかけで日活にスカウトされ、1965年に映画「あばれ騎士道」の主演で俳優としての一歩を踏み出した。また、同年に「純愛のブルース」で歌手デビューも飾った。
石原裕次郎とはデビュー前、日活の食堂で初対面した際に励ましの言葉をもらい感激。給料の交渉までしてくれたことを知って、さらに心酔し、背中を追い続けた。
日活がロマンポルノ路線へ転換した1971年(昭和46年)、借金で倒産寸前の石原プロモーションへ入社。
同プロ制作の日本テレビ系「大都会」シリーズ、テレビ朝日系「西部警察」では角刈りサングラスの大門圭介部長刑事を演じた。
歌手としても、73年に「くちなしの花」が150万枚の大ヒットを記録し、74年と93年のNHK紅白歌合戦に出場して同曲を歌った。
一方で病に悩まされ続けた。74年に胸膜炎を患い、主演を射止めたNHK大河ドラマ「勝海舟」を途中降板。91年には直腸がん手術でオストメイト(人工肛門使用者)になったことを告白した。
1996年(平成8年)に大河ドラマ『秀吉』に出演。劇中では、主人公の秀吉(演・竹中直人)の主君である織田信長を演じ、退場回に放送された本能寺の変でのシーンは大きな反響を呼んだ。
大河ドラマへの出演は、1974年(昭和49年)に病のため途中降板した『勝海舟』で主演をした時以来である。その後は2005年(平成17年)放送の『義経』に出演。劇中では、主人公の源義経(演・滝沢秀明)の物語上における父のような存在である平清盛を演じた。
2003年(平成15年)8月、テレビ朝日系「西部警察2003」のロケーションで、石原プロ所属俳優の自動車運転ミスにより、見物客5人が重軽傷を負う事故が発生。名古屋市内で会見した渡は、予定していた連続ドラマの制作、放送中止を明らかにした。
出演したドラマ
テレビドラマ
あいつの季節(1969年4月 – 9月、TBS) – 菅原憲一 役
水戸黄門 第1部 第25話「旅烏の子守唄」(1970年、TBS) – 弥之吉 役
あまくちからくち(1971年4月 – 1972年3月、NHK) – 稲夫 役
実弟の渡瀬恒彦と役上も兄弟役として共演
大忠臣蔵(1971年、NETテレビ) – 堀部安兵衛 役
清水次郎長 第4話「赤城の山と富士の山」(1971年、フジテレビ) - 国定忠治 役
忍法かげろう斬り(1972年、関西テレビ) – 不知火鷹 役
病のため途中降板、代役は実弟の渡瀬恒彦がつとめた
荒野の用心棒(1973年4月 – 12月、NET) – 谺鬼十郎 役
大河ドラマ(NHK)
勝海舟[45](1974年)- 勝海舟 役
病のため途中降板、代役は松方弘樹がつとめた
秀吉(1996年) – 織田信長 役
義経(2005年) – 平清盛 役
大都会シリーズ(1976年 – 1979年、日本テレビ) – 黒岩頼介 役
浮浪雲(1978年4月 – 9月、テレビ朝日) – 浮浪雲 役
西部警察シリーズ(1979年10月 – 1984年10月) – 大門圭介 役
私鉄沿線97分署(1984年10月 – 1986年9月、テレビ朝日) – 榊俊作 役
ただいま絶好調!(1985年4月 – 9月、テレビ朝日) – 鳴海貴司 役
太陽にほえろ!シリーズ(1986年8月 – 11月、日本テレビ) – 橘兵庫 役
東芝日曜劇場 待っていたんだ 〜ボランティアより〜(1987年4月26日、TBS) – 三枝 役
東芝日曜劇場 蒸発(1987年10月4日、TBS) – 勝 役
年末時代劇スペシャル 五稜郭(1988年、日本テレビ) – 土方歳三 役
ゴリラ・警視庁捜査第8班(1989年 – 1990年、テレビ朝日) – 倉本省 役
月曜ドラマスペシャル・春の特別企画 第1弾総合商社(1990年、TBS) – 北野 役
渡哲也主演 大型時代劇スペシャル 四匹の用心棒(テレビ朝日 / 東映) – 藤堂一郎 役
大激闘! 四匹の用心棒(1990年) – 金子半兵衛 役
大逆襲! 四匹の用心棒(1991年) – かかし半兵衛 役
四匹の用心棒 (4) かかし半兵衛ひとり旅(1992年) – かかし半兵衛 役
四匹の用心棒V かかし半兵衛無頼旅(1993年) – かかし半兵衛 役
代表取締役刑事 – 橘謙司 役
素浪人無頼旅(1991年、テレビ朝日)
渡哲也本格復帰記念スペシャルドラマ 生命燃ゆ(1992年、テレビ朝日) – 柿崎仁 役
愛しの刑事(1992年、テレビ朝日) – 高倉大介
麻酔(1994年、よみうりテレビ) – 福士高伸 役
夏の一族(1995年、NHK) – 藤田明 役
感動ドラマスペシャル 川の見える病院から(1997年、朝日放送) – 槙村壮吉 役
土曜ワイド劇場二十周年特別企画 捜査検事・千草泰輔(1997年、テレビ朝日) – 千草泰輔 役
風になれ鳥になれ(1998年3月、NHK) – 平坂信玄 役
新選組血風録(1998年、テレビ朝日) – 近藤勇 役
怒る男 わらう女(1999年9月 – 12月、NHK) – 立原直哉 役
特別企画 橋田寿賀子2000年ドラマスペシャル 想いでかくれんぼ(2000年3月4日、テレビ朝日系)
明治生命120周年スペシャルドラマ 夏休みのサンタさん(2001年9月4日、日本テレビ) – 幹生 役
二夜連続スペシャルドラマ 反乱のボヤージュ(2001年10月、テレビ朝日) – 名倉憲太朗 役
渡哲也サスペンス 絆(2002年3月、BSジャパン) – 原島保 役
テレビ東京系「水曜女と愛とミステリー」でも放送
月曜ミステリー劇場 スクープ(2002年10月、TBS) – 蓬莱鉄也 役
マルサ!!東京国税局査察部(2003年4月 – 6月、関西テレビ) – 国領主税 役
西部警察 SPECIAL(2004年10月、テレビ朝日) – 大門圭介 役
弟(2004年11月17日 – 21日、テレビ朝日) – 石原潔 役・石原慎太郎 役
倉本聰ドラマスペシャル 祇園囃子(2005年9月、テレビ朝日) – 北山秀彦 役・ジョージ白州 役
熟年離婚(2005年10月 – 12月、テレビ朝日) – 豊原幸太郎 役
橋田壽賀子ドラマスペシャル 夫婦(2006年2月、テレビ朝日) – 高村勝利 役
家族〜妻の不在・夫の存在〜(2006年10月 – 12月、朝日放送) – 佐伯晋一郎 役
新春ドラマスペシャル マグロ(2007年1月4日・5日、テレビ朝日) – 坂崎竜男 役
新マチベン 〜オトナの出番〜(2007年6月 – 8月、NHK) – 徳永源太郎 役
おいしいごはん 鎌倉・春日井米店(2007年10月 – 12月、テレビ朝日) – 春日井竜平 役
テレビ朝日開局50周年記念番組・平成20年度文化庁芸術祭 告知せず(2008年11月15日、テレビ朝日) – 長谷川誠至 役
相棒シリーズ
season 7 第10話(2009年1月1日、テレビ朝日) – 瀬田宗明 役
season 10 第2話(2011年10月26日、テレビ朝日) – 瀬田宗明 役
華麗なるスパイ(2009年7月 – 9月、日本テレビ) – 吉澤総理 役
橋田壽賀子ドラマスペシャル 結婚(2009年11月28日、テレビ朝日) – 上原悠造 役
坂の上の雲(2009年 – 2011年、NHK) – 東郷平八郎 役
ランナウェイ〜愛する君のために(2011年10月 – 12月、TBS) – 柳川孝太郎 役
年末ドラマスペシャル 帰郷(2011年12月23日、TBS) – 神尾龍太郎 役
渡瀬恒彦と共に主演
知られざる幕末の志士 山田顕義物語(2012年1月2日、TBS) – 山田顕義(晩年期) 役
日中国交正常化40周年特別番組 強行帰国〜忘れ去られた花嫁たち〜(2012年10月1日、TBS) – 国友忠 役
金曜プレステージ特別企画 悪党(2012年11月30日、フジテレビ) – 木暮正人 役
35歳の高校生(2013年4月 – 6月、日本テレビ) – 阿佐田幸信 役
月曜ゴールデン 十津川警部シリーズ50(2013年9月9日、TBS) – 奥平浩一郎 役
渡哲也動画
よろこびの清酒『松竹梅』の新CM「よろこびをお伝えして50年~幻の共演~」篇。
ー石原裕次郎&渡哲也、よろこびの夢の共演・新CM/清酒 松竹梅CM
宝酒造株式会社は、石原裕次郎、渡哲也が出演する、よろこびの清酒『松竹梅』の新CM「よろこびをお伝えして50年~幻の共演~」篇を、2020年7月29日から全国でオンエア。
石原裕次郎、渡哲也という日本を代表する俳優を起用した「松竹梅」CMが、1970(昭和45)年の石原裕次郎第1弾CMから数え、今年で50周年を迎える。今回の50周年記念CMで実現したのが二人の“幻の共演”。渡哲也の「よろこびとは?」という問いに対し、石原裕次郎が「飲むことよ!」と答える問答シーンが見どころとなる、よろこびの清酒「松竹梅」ならではのCMとなっている。
「渡哲也コメント」
宝酒造さんには、窮地に陥った時からコマーシャルの制作などでお力添えをいただき、五十数年長きに渡り有難く感謝いたしております。最後のコマーシャルを裕次郎さんとの共演で終わらせていただきますのは感慨深いものがあります。本当に有難うございました。
渡哲也
浮浪雲 (渡哲也主演)
ー 浮浪雲 13話 1/3 高画質.flv
1978年放送 浮浪雲(はぐれぐも) 第13話 その1/3 ジョージ秋山原作 出演 渡哲也 桃井かおり 伊藤洋一 柴俊夫 笠智衆 谷啓 石原プロ
くちなしの花 渡哲也。
ー くちなしの花 渡哲也
ー あいつ ☆ 渡哲也
「あじさいの雨 」 渡哲也 ・ 吉永小百合。
ー あじさいの雨 ☆ 渡哲也 ☆ 吉永小百合
西部警察。
ー 超貴重!西部警察 放映開始前 予告編
ー西部警察 PARTⅠセレクション 大門BOX 1 予告編
ー 嵐を呼ぶ男 渡哲也
ー愛と死の記録☆吉永小百合・渡哲也【初共演作】昭和41年9月公開
渡哲也さんも空手有段者だが、実弟の渡瀬恒彦さんは、芸能界でも屈指の最強武勇伝をもっていた。
ー 芸能界最強の男 渡瀬恒彦の演技
まとめ
今回は「渡哲也死去、プロフィールや出演ドラマなど!」というテーマでお送りしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。