唾液から新型コロナウィルスの感染の有無を調べるPCR用検査試薬をタカラバイオが発売する。厚生労働省の認可などを受けてから発売は,早くて5月末を予定している。実現すれば、PCR検査数の増加が見込める。
目次
唾液のPCR検査試薬のメリット
鼻や喉から粘液を採取する検査は、医療従事者のサポートが必要だが、唾液による採取は、自分自身でもできる。
従って、自宅で採取して検査場所に、郵送するような使い方も可能となる。
唾液のPCR検査試薬は、今後かなりの検査数の拡大が可能になる。
また、2次感染の危険性が低くなる。
通常のPCR検査は、鼻の奥の粘膜が使用されているが検体を採る際に、せきやくしゃみが出やすく、医療従事者が感染する危険性がある。
唾液の場合は、専用の容器に吐き出すだけで済む。
唾液を検体に使うPCR検査法導入経過詳細
厚労省は、唾液を検体に使うPCR検査法を5月中にも認める公算です。
タカラバイオが国内で初めて唾液を用いる検査試薬を発売する。
タカラバイオは、すでに月200万検体の分の量産体制を整えている。
すでに、日本医師会は、唾液を検体とするPCR検査法の早期実用化を政府に申し入れている。
加藤厚労相も、「唾液による検査が可能となればPCR検査の状況が変わる」との認識を示している。
唾液を検体に使うPCR検査法のしくみ
PCR検査では、検体に含まれるコロナウィルスの遺伝子を増幅して感染の有無を判断する。
タカラバイオが開発した唾液を検体に使う試薬は唾液に含まれる不純物を取り除かなくても遺伝子を増幅でき約一時間で検査結果が判明する。
タカラバイオの唾液を検体に使うPCR検査薬の価格は、鼻や喉のタイプとほぼ同価格になる見込み。
唾液方式PCR検査の精度
唾液によるPCR検査を研究している北海道大学病院検査輸血部によると、新型コロナウィルスの感染者の喉と鼻の粘膜と唾液の両方でPCR検査をしたところ、同等の精度だったという。
米国での唾液PCR検査の状況
米国では、トラガース大学が、唾液を使ったPCR検査法を開発し、米食品医薬品局(FDA)が認可済み。
米では、家で唾液を採取してPCR検査を担う同大学に送付する使い方も承認されているという。
まとめ
今回は、「唾液のPCR検査試薬。自宅で自分で採取タカラバイオ製」というテーマでお送りしました。
現状の日本におけるPCR検査は、検査数が世界に比べ極端に少なく、検査結果も時間がかかっています。
当初より治療目的のPCR検査を目指してこなかったツケがいまだに影響が残っています。
唾液PCR検査が今の問題解決の決め手になりそうです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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