厚生労働省は、新型コロナウィルスの感染の有無を15分前後で簡易診断できるみらかホールディングス子会社富士レビオの製品「抗原検査を」週40万件実施できる体制を目指している。そのため5月13日、国内で初となる抗原検査キットを薬事承認する方針。
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抗原検査週40万件体制へ「みらかの抗原検査」承認
厚生労働省は、新型コロナウィルスの感染の有無を15分前後で簡易診断できる「抗原検査を」週40万件実施できるようにする体制を構築するため、5月13日、国内で初となる抗原検査キットを薬事承認する方針。
厚生労働省は、新型コロナウィルスの感染の有無を15分前後で簡易診断できる「抗原検査キット」を販売する、みらかホールディングス子会社富士レビオの製品を承認することを決定。
みらかホールディングス子会社富士レビオは、当初週20万検査分を国内で
生産する。需要に応じて生産規模の拡大対応をする。
さらに、保健所を介さず、医師の判断で検査できるように承認直後に公的医療保険も適用する。
みらかホールディングスの抗原キットは、判定が15分でできる。
精度は、PCR検査より劣るが、感染の有無が速やかに確認できるため今後PCR検査と組み合わせて使用する予定。
抗体検査と抗原検査に違い
抗原検査は、インフルエンザなどの診断にも使われる手法で「抗原」と呼ばれるウィルスに特有のたんぱく質を検出する仕組み。つまりコロナウィルスそのものの有無を検出します。
鼻の奥の粘膜を採取してキットにたらすと、検出できます。したがって病院などで、その場で判定結果が出る利点があります。
海外で今まで主流の抗体検査は、イムノクロマト反応という仕組みを使った簡易検査キットで、プレート上に血液を一滴垂らす方法で調べます。
抗体の有無を調べるため感染後しばらく期間がたって、体内で抗体が作られてから、その抗体を調べます。こちらは、ウィルス自体を調べるものではなく、感染後しばらくたってから感染していたかどうかを体内で作られたウィルスに対する抗体の有無をみます。
もし、抗体があれば、一定期間は、同じウィルスの感染の可能性が低いため自由な経済活動が可能になる期待があります。
抗体検査、抗原検査もいずれも15分程度の短時間で結果がでます。
どちらも精度信頼性の点でデメリットがありましたが、最近ロシュは高精度の抗体検査キットを出しています。ロシュ製は90%以上の精度を発表しています。
まとめ
今回は、「抗原検査週40万件体制へ「みらかの抗原検査」承認」というテーマでお送りしました。
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