2021年3月1日実施の第70期王将戦7番勝負第5局渡辺明王将対永瀬拓矢王座対局(1日目速報)の講評と棋譜です。戦型は角換わりです。封じ手直前に永瀬拓矢王座が指すハプニングがあった。
目次
第70期王将戦7番勝負第5局渡辺明王将対永瀬拓矢王座講評(1日目)。
2021年3月1日に行なわれた第70期王将戦7番勝負第5局渡辺明王将対永瀬拓矢王座対局(1日目速報)の講評です。
場所は佐賀県上峰町「大幸園」で行なわれました。
ここまでは渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=が3勝1敗でタイトル防衛に王手をかけている。
持ち時間はそれぞれ8時間。
戦型は角換わりです。
封じ手直前に永瀬拓矢王座指すというハプニングがあった。
午後6時の封じ手時刻3分前、永瀬拓矢王座指した。封じ手は両者の公平を期すため、翌2日目朝に開封される次の一手を用紙へ記入して立会人に預ける。
封じられた側は関知できず、封じた側は持ち時間を消費する一方、封じ手を踏まえて一晩先々の展開を読み進められるメリットがある。それを永瀬拓矢王座は自ら放棄した。
午後5時57分、渡辺明王将の53手目▲6八王の局面では、永瀬拓矢王座に△7三桂や△7二金、△3三桂、△6二金のおおよそ4択があった。ここで封じておけば渡辺明王将は一晩4択全ての先々の展開を読む必要性があったが、永瀬拓矢王座が△3三桂を指したことで▲同桂成と応じた。
そして56手目を封じた永瀬拓矢王座だが、予想される封じ手は△同銀か△同金。ただ、△同金は駒が前進する一方、2二などに角を打ち込まれる隙をつくるため指しにくく映る。
「10分前になっても“封じます”と言われなかった。まだ指されるのかなと思っていた」。渡辺明王将に驚く様子はなく、永瀬拓矢王座は「封じ手をどういう概念で捉えるかの問題」と指摘した。一晩熟考できる有利さより、指し手が決まっているなら、次の手を指して残り時間を維持しようとの合理性に徹した。
第70期王将戦7番勝負第5局渡辺明王将対永瀬拓矢王座棋譜(1日目)。
第70期王将戦7番勝負第5局渡辺明王将対永瀬拓矢王座対局棋譜(1日目速報)
ー将棋対局速報▲渡辺 明王将ー△永瀬拓矢王座 第70期王将戦七番勝負 第5局 1日目[角換わり]
ー第5局初日! 第70期 王将戦 渡辺明王将 vs 永瀬拓矢王座 封じ手予想&検討 【将棋】
まとめ
今回は「第70期王将戦7番勝第5局負渡辺明王将対永瀬拓矢王座対局棋譜(1日目速報)。」というテーマでお送りいたしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。