市中感染とは、ヒトからヒトに感染するものの、誰から移ったのかルートを追える段階を過ぎて、もはやそして誰からうつったのかルートを追えなくなることを「市中感染」といいます。中国では感染者がおよそ6万人で、1367人が死亡しました。一方、それ以外では27の国と地域で500人以上が感染し、日本人1人を含めて3人が死亡しました。そんな中
14日、台湾政府より日本はすでに「潜在的な市中感染が起きている可能性がある」と分析し日本への渡航に注意を促しています。日本では屋形船ルートからの市中感染拡大が今後さらに懸念されます。
目次
新型コロナウィルスは日本でもついに市中感染化の段階に入ったか?
新型コロナウィルスは日本でもついに市中感染化の段階に入った恐れがあります。
発症地の中国武漢のある湖北省では、すでにこの市中感染になっているとみられています。
日本においては、今、必死にこの市中感染段階にならないように対策をしています。
そんななか、今月14日に神奈川県で、すでに市中感染が疑われるような事実が判明しました。
厚生労働省は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号から陽性患者を搬送した神奈川県の自治体職員に、新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。
感染が確認されたのは、神奈川県に住む30代の男性で、、横浜市消防局の職員だということです。
この男性は搬送した日の夜に発熱したそうです。
男性は、患者を搬送した翌日の11日から13日までは勤務しておらず、14日に帰国者・接触者外来を受診し、ウイルス検査を実施したところ、陽性と判明したということです。
男性は今月10日にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号から患者を病院に搬送し、当時、ゴーグルとマスクを着用していたということです。
写真で見る限りではこの横浜市消防局の職員は完全防備のいでたちで、新型コロナウイルスの感染患者を搬送しており、今知られている新型コロナウイルスの感染力からして搬送時に感染したとは考えにくい状況です。
厚生労働省は記者会見でも、患者と接触してから数時間で発症した例は、これまでにないとして、「搬送が感染のきっかけになった可能性は低い」との見方を示しました。
今のところ、この横浜市消防局の職員の感染ルートははっきりされておらず、もはや「誰からうつったのかルートを追えなくな」「市中感染」の段階にはいった可能性もあります。
屋形船ルートで新型コロナウィルスの市中感染段階に入った懸念
新型コロナウィルスの市中感染段階に首都圏が入った懸念を考えるときに、あの春節で来日した武漢からの中国人観光客の観光ルートがあります。
その時の観光ルートには、大阪、東京、山梨で、首都圏も入っていました。
そして、バス移動であれば高速道路のSAのトイレ、売店、レストランに立ち寄ります。
このときは、日本人はバスの運転手、バスガイドが感染しました。
バスガイドは発症が遅かったため、新幹線を使った移動で東京まで来ています。
ちょうど新型コロナウィルスの潜伏期間中の移動でした。
さらに14日「屋形船ルート」の感染もでています。
東京都は新型コロナウイルスに感染した都内の男性タクシー運転手の接触者を調査した結果、新たに2人の感染を確認したと発表しました。
2人は都内在住で、運転手が参加した新年会で使われた屋形船の男性従業員と、所属する個人タクシー組合支部の女性従業員です。
また屋形船の新年会に参加した約10人に発熱などの症状があり調査中とのことです。
都によると、感染した屋形船従業員は70代で、1月15日か16日に中国・武漢市からの観光客と接触していました。
新年会はい1月8日に開催され、組合支部に所属するタクシー運転手とその家族ら、約80人が参加しています。
屋形船には他に数人の従業員がいました。
感染した50代の組合支部従業員は不参加でした。
これらの人を含め、感染した運転手との濃厚接触者は約100人に上るといいます。
今後この屋形船ルートは感染拡大の要因をはらんでいます。
それ以外の新型肺炎感染拡大の様子 NTTデータ、済生会有田病院
厚生労働省は、北海道と名古屋市の男性2人の同ウイルス感染を確認したと発表しました。
2人とも発症2週間以内の中国への渡航歴はないとのことです。
北海道の男性は50代で、1月31日に発熱などの症状が出て、2月3日に受診、11日に入院し、集中治療室に入っており重症だといいます。
名古屋市の男性は無職の60代で、ハワイへの渡航中の3日に症状が出て、帰国後の8日に受診。自宅療養後、13日に入院しました。
一方、13日に感染が確認された男性医師が勤務する和歌山県湯浅町の済生会有田病院では、受診した70代男性の感染が14日に判明しました。
県は院内感染の可能性を否定しています。
また千葉県やNTTデータによると、13日に感染が確認された千葉県の男性は、NTTデータ協力会社の社員で、都内の職場への通勤には電車を利用。
そして2日に発熱した後も2日間出勤していました。
発熱前の2週間に複数回、中国人とみられる人と会議で接触したといいます。
このNTTデータのケースは極めて「市中感染」の危険があります。
この感染したNTTデータの協力会社社員は、日々ビジネスで多数の人と接触します。
さらに、感染したまま都内の職場への電車通勤しています。
都内で感染者が電車に乗った場合極めて深刻な事態さえ考えなければいいけなくなるでしょう。
今後もこのNTTデータルートは注意が必要です。
新型コロナウィルスですでに日本国内で死亡者
日本での感染拡大は、抑えられるのでしょうか。
新型コロナウイルスに感染した神奈川県の80代の女性が2020年2月13日死亡しました。
新型ウイルスの感染者は、2月13日の時点で、中国ではおよそ6万人に上っています。
2月12日、WHOでは「この大流行はまだ広がる恐れがある」と述べ、引き続き警戒が必要だという認識を示しました。
日本では、クルーズ船の乗客らへの対応が進められています。
ですが、すでに市中感染が起きているとすると対策も次の段階に入る必要があります。
今のところ、新型肺炎が重症化するのは、高齢者が多いようです。
懸念されるのが高齢者が入っている介護施設病院などに、「市中感染」によって施設病院のスタッフが新型コロナウィルスを持ち込んでしまうことです。
この様な場所を重点的に食い止めなければ犠牲者の数が一気に増加する懸念があります。
「市中感染」での懸念に関するネットの声
なお「市中感染」での懸念に関するネットの声も多数あがっています。その一部を紹介します。
「新型肺炎、ついに市中感染のフェーズに入りました。プランA「水際作戦」が破綻したわけです。では、プランBは何か。限られた医療資源をどういう基準で分配するのか、それが周知されていないようです。これほど危機管理ができない国だったと…」
「日本の市中感染は1月に始まってんだと思う 検査してなかったからわからなかっただけ」
「市中感染となった今 感染することを前提に行動するしかない。 ・特効薬はないので、病院に行くよりも外出せずにいる。 ・高齢者、持病のない人は、症状は、風邪程度。 ・周りに配慮し、自宅待機。マスク、手洗い。 ・発症までの潜伏期間がながいので、テレワークが有効。」
「先の大戦時、陸軍首脳がサイパン、フィリピン、沖縄が陥落しても九十九里で防衛出来ると奏上して昭和天皇が激怒した話を思い出します。少なく見積もっても市中感染の懸念は高まっている前提に立つべきです。今回も全て後手です。」
「今も中国から観光客は来てますし… 駅、電車、商業施設、ホテル、コンビニあちこち、うろうろしてますけど… はぁ〜今から入国規制されてもね〜 コロナは目からも感染するらしいし、 都内・観光地付近の住人が市中感染してないって方がムリある話だわ 対策は自衛しかないって事か」https://search.yahoo.co.jp/realtime/search/市中感染/?fr=rts_top_bzmod
以上ネットの「市中感染」に関するコメントでした。
まとめ
今回は、「市中感染化する新型コロナウィルス、次々に拡大の実態が明らかに!」というテーマで、新型コロナウィルスの日本国内での「市中感染化」の懸念をまとめました。
今のところ屋形船ルートが一番の懸念となっているようです。
マスコミは、楽観てきな報道も多々見られますが、もはや「正しい危機感」。つまり決してパニックにはならず、個人がいかに感染を食い止めるかという「正しい危機感」を持たなければならない段階ではないでしょうか。
そうすれば、新型コロナウィルスの犠牲者を一人でも減らせることができます。