10月7日に実施された米大統領選・副大統領候補者討論会ペンス氏対ハリスの対決。11月3日の米大統領選に向けた共和党のペンス副大統領(61)と民主党のハリス上院議員(55)による副大統領候補者討論会が10月7日、西部ユタ州ソルトレークシティーで行われました。討論会の内容と動画。
目次
米大統領選・副大統領候補者討論会ペンス・ハリスの動画!
ーVice President Pence addresses attendance at White House event that preceded outbreak
マイク・ペンス副大統領とカマラ・ハリス上院議員は、水曜日の夜にソルトレイクシティで2020年キャンペーンの最初で唯一の討論会を開きます。選挙日とホワイトハウスがコロナウイルスのホットスポットになるまで4週間もかからず、パンデミックの存在はこれまでになく全国に広がり、現職のドナルドトランプ大統領とそのライバルである元副大統領のジョーバイデンの政治的財産があります。
ーPence & Harris VP Debate: Highlights, Lowlights & Reaction | DIRECT MESSAGE | RUBIN REPORT
米大統領選・副大統領候補者討論会ペンス・ハリス討論内容。
会場となったユタ大学にペンス氏は白いシャツに赤色のネクタイで登場。ハリス氏は黒色系のパンツスーツ姿で論戦に挑んだ。
米大統領選・副大統領候補者討論会のマイク・ペンス副大統領とカマラ・ハリス上院議員との討論内容の概要です。
ハリス氏は、冒頭で「米国は今、史上最悪の失敗に直面」と発言。
議論の冒頭でハリス氏は「米国はいま、史上最悪の失敗を目の当たりにしている」と先制パンチを放ち、新型コロナウイルス感染症による米国の死者、感染者が世界最悪の数に上っている現状をやり玉に挙げた。
そのうえでハリス氏は、トランプ政権は新型コロナウイルスの感染が拡大した初期に十分な情報を国民に開示しなかったとし、「トランプ政権には(感染拡大を押さえ込む)プランがない」と非難した。
また、新型コロナ対策チームを率いるペンス氏の責任を追及。民主党候補のバイデン前副大統領には、ワクチン接種を無料化するなどの「プランがある」とアピールした。
新型コロナウイルスに関して議論。口火を切ったハリス氏は、カメラにも目線を向け視聴者に話しかけるよう努めた。新型コロナに関してトランプ政権の対応を批判すると、ペンス氏が首を横に振るしぐさも。
ペンス氏は自身の発言の番になると、感染拡大の初期段階で世界第2の経済規模を誇る中国からの入国を禁じた措置など対応の正当性を訴えた。
新型コロナウイルス感染拡大への対応をめぐる議論で、ペンス氏は年内にワクチンを供給するとのトランプ政権の方針を重ねて説明した。
ペンス氏は、同政権の新型コロナ対応を批判するハリス氏に対して、「ワクチンに対する米国民の信頼を損なわせないでほしい」と苦言を呈した。
ハリス氏はトランプ政権が「米国民に対して真実を話す意思がない」と非難し、新型コロナに関する適切な情報提供を促した。
経済問題で白熱 ハリス氏「トランプ政権は富裕層優遇」。
議論は、新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた経済をめぐって白熱した。
ハリス氏は「トランプ大統領の経済政策は、国民の上位1%に属する富裕層のためのものだ」と指摘し、トランプ政権での減税策は一般国民を置き去りにしたものだと主張。
民主党のバイデン前副大統領が政権をとれば、インフラ整備や環境技術の育成、学生ローンの軽減策などを通じて「イノベーションにつながる人への投資を行う」と述べた。
これに対してペンス氏は、トランプ政権発足時の米国は、「大恐慌以後で最も経済成長率が低い状態にあった」と指摘し、副大統領としてオバマ前政権を支えたバイデン氏の責任を追及。そのうえで、「減税と雇用の創出で高い経済成長を実現したのはトランプ政権だ」と実績をアピールした。
ペンス氏、環境政策やオバマケアでハリス氏側を批判。
両者は環境・エネルギー問題について議論。ペンス氏は大規模な気候変動政策「グリーン・ニューディール」を指摘し、経済に悪影響を与えるとして環境重視の民主党側の政策を批判した。
これに対してハリス氏は再生エネルギーなどが環境問題で必要なことを指摘。民主党の大統領候補、バイデン前副大統領氏が「洪水で被害を受けた農家とも話した」などと説明し、気候変動問題での対応が必要なことを訴えた。
また、ペンス氏はオバマ前政権下で成立した医療保険制度改革法(オバマケア)について「災害だ」と批判した。
「バイデン氏は中国のチアリーダー」。
討論会では司会者が両候補に対して「中国は競争相手か、敵か」といった質問を投げかけた。ペンス、ハリス両氏との間で米中の「貿易戦争」をめぐり激しい議論となった。
ハリス氏は、トランプ政権での米中対立による貿易摩擦によって、「米国は30万人もの製造業の雇用を失った」として非難した。
これに対し、ペンス氏は民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領が「過去何十年も、共産主義・中国のチアリーダーであり続けた」と述べ、同氏が中国に対して融和的だとして批判。
その一方で、共和党のトランプ米大統領が「中国に対して強く対抗している」と主張し、中国に引き続き公平な貿易を求めて圧力をかける考えを示した。(ワシントン支局)
まとめ
今回は「米大統領選・副大統領候補者討論会ペンス・ハリス討論内容と動画!」というテーマでお送りいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。