9月24日に建築家の竹山実さんが死去しました。享年84歳。代表作に東京・渋谷の「SHIBUYA109」ビルや東京港の晴海客船ターミナルなど。韓国でソウル駅のデザイン監修も務めた。武蔵野美術大名誉教授。プロフィールや主な作品画像、動画を紹介。
目次
建築家の竹山実死去
竹山 実さんが9月24日午後7時11分、肺炎のため東京都渋谷区の病院で死去しました。
享年86歳。札幌市出身。葬儀は家族葬で済ませ後日に、お別れの会を開く予定。
代表作に東京・渋谷の「SHIBUYA109」ビルや東京港の晴海客船ターミナルなど。韓国でソウル駅のデザイン監修も務めた。武蔵野美術大名誉教授。
建築家の竹山実のプロフィール
北海道札幌市出身。1934年 北海道札幌市に生まれる。
1946年 北海道庁立札幌第一中学校入学。
1952年 北海道札幌東高等学校卒業。
1956年 早稲田大学第一理工学部建築学科卒業。
1958年 早稲田大学理工科系大学院修士課程修了
フルブライト奨学金で1960年 ハーバード大学大学院修士課程入学。
ハーバード大学大学院修士課程を修了後1959年 – 1964年 アメリカ、ヨーロッパ各地の建設事務所に勤務。
卒業と同時にホセ・ルイ・セルトや、イサム・ノグチの事務所に勤務した。
その後、1962年、デンマークに渡る。デンマークでは、ヨーン・ウツソン、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユール、ヘニング・ラーセンの事務所に勤務。
1963年から一年間、教師としてデンマーク王立アカデミー建築科に勤めた。
1964年に帰国し、竹山実建築綜合研究所を設立。
1965年 武蔵野美術大学助教授就任。
芦原義信に請われ武蔵野美術大学建築学科の創設に参加した。
1976年 武蔵野美術大学教授。
その後、新宿歌舞伎町の商業ビル一番館、二番館などのポストモダン建築で注目を浴び、また、チャールズ・ジェンクスの『ポスト・モダニズムの建築言語』をいち早く日本に紹介したことでも知られ、ポストモダン建築の代表的な建築家と位置づけられる。
一番館は、ハーフミラーを用いたグラフィカルな外皮、白黒のストライプの外装など、特異な外観で、ポストモダン建築を代表する作品の一つとされ、建築史的にも重要な作品である。
また、一番館にほど近い場所に施行された二番館は、一番館に比べ、よりカラフルな構成、色彩となり、粟津潔による外装デザインが今なお斬新である。
その他の代表作は、ホテルビバリートム、SHIBUYA109、晴海客船ターミナルなどがある。
1986年の新都庁舎コンペには、審査員として参加。2004年、竹山実氏の業績を記念して、武蔵野美術大学建築学科卒業生の作品を対象として、「武蔵野美術大学建築学科 竹山実賞」が設けられた。
2004年 武蔵野美術大学名誉教授。
竹山実の主な作品。
1968年 長野県農村文化協会『青年の家』(長野県)
ー 一番館(東京都)
1970年 二番館(東京都)
1972年 ペプシ工場(北海道)
1974年 岩倉組本社(北海道)
ー ホテルビバリートム(北海道)
1976年 アトリエインディゴ(北海道)
1978年 SHIBUYA109(東京都)
1980年 中村記念病院(北海道)
1981年 武蔵野美術大学10号館(東京都)
1984年 味覚糖奈良工場(奈良県)
1986年 京都ルネサンス(京都府)
ー エジプト大使館(東京都)
1988年 北見北斗病院(北海道)
1990年 ポジションビル(東京都)
ー ネオアージュ中目黒(東京都)
ー 埼玉県市町村職員共済組合草津保養所『アルペンローゼ』(群馬県)
1991年 キャナルタワー(東京都)
1992年 味覚糖本社(大阪府)
ー テック広尾(東京都)
1993年 晴海客船ターミナル(東京都)
ー テルメインターナショナルホテル札幌(北海道、デザイン監修)
ー 広尾プラザ(東京都、デザイン監修)
ー サッポロファクトリー(北海道、デザイン監修)
1995年 ホテルニチマ倶楽部『ホール』(富山県)
1997年 新宿西口地下道(東京都)
ー 西新井第一団地集会所場(東京都)
1998年 明治屋札幌物流センター(北海道)
2002年 横浜北部斎場(神奈川県)
ー ノースゲートビル(東京都)
2003年 ソウル駅(韓国、デザイン監修)
2010年 清凉里駅(韓国、デザイン監修)
2011年 新宿西口地下道II(東京都)
竹山実の主な作品画像。
歌舞伎町一番館(東京都)
晴海客船ターミナル(東京都)
SHIBUYA109(東京都)
二番館(東京都)
清凉里駅(韓国、デザイン監修)
ホテルビバリートム(北海道)
竹山 実の動画
ー 竹山実[早稲田建築アーカイブス:042]
ーフォルマ・フォロセミナー第2回 竹山実「もう一つのクロノロジー;コンペとプロポーザルを振り返る – 01」
まとめ
今回は「建築家の竹山実死去、プロフィールや主な作品など!」というテーマでお送りいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。