周庭氏実刑判決を受けコメント詳細。周氏への実刑判決は初めて。量刑を言い渡された周氏は涙を流し、コメントを残した。周氏は上訴に伴う保釈も認められなかった。周庭、黄之鋒氏らさらに投獄が長引く可能性もあります。今回の実刑判決は、「逃亡犯条例」改正案に抗議し警察本部を包囲するなどした2019年6月21日のデモが対象でした。香港民主化へに最近の当局の動きまとめ。
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周庭、黄之鋒氏らに実刑判決
12月2日、周庭氏ら香港民主活動家3名にいずれも実刑判決が言い渡され収監されました。
今回の実刑判決は、「逃亡犯条例」改正案に抗議し警察本部を包囲するなどした2019年6月21日のデモが対象で、黄之鋒氏は、若者らを扇動して違法な集会を開催した罪、周庭氏は扇動と違法集会に参加した罪でした。
香港の西九竜裁判所は12月2日、昨年6月の違法集会を扇動した罪などに問われた民主活動家の黄之鋒氏(24)に禁錮13月半、周庭氏(23)に同10月、林朗彦氏(26)に同7月の実刑判決を言い渡しました。
3人は同日改めて収監され、周氏は上訴に伴う保釈も認められなかった。
裁判官は「(包囲は)警察を攻撃して権威に挑戦するものであり、他の集会と比べても深刻だった。抑止のための刑罰を科す必要があり、即時収監以外の選択肢はない」と厳しく糾弾した。
香港では重罪でない限り、初犯であったり罪を認めていたりすれば、執行猶予付き判決や社会奉仕といった形で罰が科されることも多いが、今回は適用されなかった。
国家安全維持法(国安法)施行によって香港民主派への圧力は急速に強まっており、黄氏と周氏の国際的な知名度や影響力の大きさも考慮し、通常より重い判決とした可能性がある。
黄氏は2014年の「雨傘運動」に関連して服役したことがあるが、周氏への実刑判決は初めて。量刑を言い渡された周氏は涙を流したという。
周庭氏は、12月2日の裁判では、終始うつむき、判決を聞いた後は涙を流しました。
黄之鋒氏が実刑判決を受けコメント詳細
黄氏は代理人を通じてフェイスブックに「みんなと抗議活動を続けられなくて申し訳ない。状況は厳しいが、私は耐える」と投稿した。
さらに、黄之鋒氏は、弁護士を通じて、「これが終わりではない。香港の民主主義と自由のための戦いは必要だ」とコメントしています。
周庭、黄之鋒氏らさらに投獄が長引く?
周庭、黄之鋒氏らさらに投獄が長引く可能性があります。
周庭氏は、2020年8月に国家安全法違反の疑いで逮捕され、捜査は継続中です。
黄之鋒氏は、デモに絡む複数の罪で起訴され裁判中です。
今後有罪判決が相次いで出されれば、投獄期間はさらに長引く可能性があります。
香港民主化へに最近の当局の動き。
香港民主化へに最近の当局の動きは、次第に締め付けが強まっています。民主化運動への社会の委縮化ムードが高まっています。
2020年10月27日
活動家4人が香港の米総領事館に亡命申請し、拒否される。
11月3日
香港警察が公共放送のプロデューサー逮捕。
11月5日
香港警察が国家安全法の密告を促すホットラインを設置。
11月12日
民主派議員15人が辞表を提出。
11月21日
ラジオDJを国家安全法違反で逮捕
11月23日
周庭氏らの勾留を決め、刑事施設に収監。
11月24日
別の活動家を国家安全法違反で起訴
まとめ
今回は「周庭、黄之鋒氏ら実刑判決を受けてコメント詳細!」というテーマでお送りしました。
香港民主化へに最近の当局の動きは、次第に締め付けが強まっています。香港民主化は風前の灯になりつつあります。もはや国際社会が協調して反対していくことが必須な状況です。
最後までご覧いただきありがとうございました。