高田川部屋の勝武士がコロナ感染死 28歳だった。日本相撲協会は13日、新型コロナウイルス感染のため入院していた高田川部屋の三段目の勝武士さんが、5月13日にコロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため死去したことを発表した。28歳でした。高田川部屋の勝武士生前のエピソード紹介。
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高田川部屋の勝武士がコロナ感染で死去。
日本相撲協会は25日、高田川部屋の師匠、高田川親方(53、元関脇安芸乃島)=本名・宮本勝巳、広島県出身=と弟子の十両白鷹山(はくようざん)(25)=斎藤亨将、山形県=が新型コロナウイルスのPCR検査を受け、「陽性」と診断されたことを明らかにした。
親方と関取の感染確認は初めて。他にも幕下以下の力士4人の感染が新たに発表されたが、協会は「(幕下以下の)養成員については個人情報保護の観点で部屋名、力士名は公表しない」としていた。
複数の関係者によると、10日に初めて感染が確認された1人の力士は高田川部屋所属とみられ、角界での感染者は計7人になっっていた。
協会は夏場所を当初の予定より2週間延期し、5月24日初日で開催することを目指しているが、状況次第では中止や無観客開催も検討するとしている。
協会が発表した勝武士さんの経過
▽4月4、5日 38度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらず。
▽4月4、4日 近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず。
▽4月7日 近隣の医院にも相談したが、医療機関は見つからず。
▽4月8日 熱が下がらず血痰(けったん)が見られたため救急車を呼んだが、なかなか受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。簡易検査の結果は陰性。
▽4月9日 状態が悪化し、別の大学病院へ転院。
▽4月10日 PCR検査で陽性と判定。
▽4月19日 状態が悪化し、集中治療室で治療を受ける。
▽5月13日 死去。
高田川部屋の勝武士生前のエピソード
2017年6月1日、甲斐市立竜王小学校を訪れ、はしゃぐ児童と相撲を取るなど交流をした。
竜電は、高田川部屋の県出身の勝武士(当時三段目)と兄弟子竜電は共に甲斐市立竜王小学校訪れ、同校の全児童約440人が出迎えた。
勝武士、竜電が体育館に姿をみせると児童は「大きい」「強そう」などと歓声を上げて、クイズや相撲を通して交流した。
質問コーナーもあり、、きつい稽古のことや、日ごろの食事の事、朝ごはんは食べないことや回転ずしでは勝武士と竜電と合わせて100皿近く食べることなどを披露。
この日は、生徒たちは大喜びだった。
こんな日がこようとは夢にも思いませんでした。これからの活躍を子供たちも期待していたと思います。
角界におけるコロナウイルスの感染クラスター
角界における2019新型コロナウイルスの感染クラスターとして知られ、幕下以下の力士21人(当時)が部屋生活においてマスクの着用を怠っていたなど対策の不十分さが指摘された。
高田川部屋が角界におけるコロナウイルスの感染クラスターの一つになってしまっていた。
5月4日、相撲協会は5月24日に初日を迎える予定だった夏場所の中止を決定。7月の名古屋場所を東京(両国国技館)での無観客開催とし、10月の秋巡業を中止することも明らかにされた。表向きは同日の緊急事態宣言の延長が理由とされるが、「なんとか開催したいと考えていた協会が諦める決定打となったのは、親方と関取に感染者が出たことみられている。
4月10日の時点で幕下力士1人の新型コロナ感染が判明し、同25日になって協会は、高田川親方(元関脇・安芸乃島)や同部屋の十両・白鷹山ら、新たに6人の協会員が感染した発表した。
ただ、この間の協会の情報公開の姿勢に疑問を呈す声は少なくない。
高田川親方は八角理事長(元横綱・北勝海)が目を掛けている親方のひとりで、二所ノ関一門のナンバー4です。協会の副理事で、審判部副部長の要職に抜擢されている。八角体制に反旗を翻した貴乃花親方を年寄総会などで厳しく追及し、“角界追放”に一役買って高く評価された。
感染判明後も、八角理事長はコメントを出していないが、本当に厳格な対応ができているのか、という疑問が残る。
高田川部屋が角界におけるコロナウイルスの感染クラスターになっている問題は、部屋の周辺住民にも不安が募る。本来は、差別的な扱いが起きないように地域住民の理解を得るなどの努力をしながら、できる限りの情報開示をしていくことが求められる。
説明なき情報コントロールは、相撲部屋への不信を招きかねないのだ。実際、東京・江東区にある高田川部屋の目の前にある共同ゴミ置き場には、誰が貼ったか記されていない〈当分の間(一カ月位)、ゴミの集積は中止します〉との張り紙が貼られ、周囲の住民から訝しがられている。
高田川部屋現役の関取経験力士
高田川部屋現役の関取経験力士
竜電剛至(小結・山梨)8代、9代弟子
輝大士(前4・石川)9代弟子
大雷童太郎(十2・福岡)8代、9代弟子
白鷹山亨将(十3・山形)9代弟子
幕内
小結
前乃臻康夫(福岡)8代弟子
剣晃敏志(大阪)8代弟子
前頭
鬼雷砲良蔵(前4・神奈川)8代弟子
十両
前進山良太(十2・神奈川) 8代弟子
卓越山吾郎(十5・大阪)8代弟子
高田川部屋の歴史
2004年5月には貴乃花部屋を事実上破門された17代藤島(元関脇・安芸乃島)を部屋付き親方として受け入れ、同時に17代藤島は16代千田川を襲名した。
高田川 和一は2010年3月に定年退職を迎えるため、2009年8月5日付で16代千田川と年寄名跡を交換し、16代千田川は9代高田川を襲名して部屋を継承した。
高田川 勝巳は稽古場に鉄砲柱を5本も立てた部屋を東京都江東区清澄に新築し、同年9月5日に部屋開きを行った。2012年11月場所に竜電が新十両へ昇進し、高田川 勝巳が部屋の師匠に就任してからは初となる関取が誕生している。
高田川 勝巳が元は二所ノ関一門の旧・二子山部屋の出身である一方で、旧・二子山部屋から改称した貴乃花部屋は2010年1月に行われた日本相撲協会理事選挙を巡って二所ノ関一門を離脱した。
これを受けて、2011年1月に同一門へ加入する運びとなり、同年1月17日に行われた一門会において正式に加入した。
まとめ
今回は「高田川部屋の勝武士がコロナ感染で死去。角界のコロナウイルスの感染クラスター」というテーマでお送りしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。