9月19日に実施の竜王戦挑戦者決定三番勝負羽生善治九段・丸山忠久九段対局講評と棋譜。結果は、羽生善治九段が勝ち豊島将之竜王への挑戦権を獲得しました。
目次
竜王戦挑戦者決定三番勝負羽生善治九段・丸山忠久九段対局講評。
9月19日に行われた将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の最終局となる第3局羽生善治九段(49)と丸山忠久九段(50)の対局の講評です。
結果は羽生善治九段が勝ち豊島将之竜王への挑戦権を獲得しました。
羽生善治九段のタイトル100期への挑戦権がかかった同世代・丸山忠久九段との決戦。
羽生九段は本局に勝利すれば、タイトル100期のかかる挑戦権を獲得できる。丸山九段も4年ぶりのタイトル戦出場を目指して戦いました。
豊島将之竜王への挑戦権をかけた戦いは、両者とも1970年9月生まれの同学年対決。
一足先に5日に50歳を迎えた丸山九段と、27日に50歳になる羽生九段は、いわゆる「羽生世代」として、長年将棋界をリードしてきた。
両者の直接対決は、本局でちょうど60局目。本局の持ち時間は各5時間で、先手は羽生九段。
戦型は「一手損角換わり」。
後手の丸山九段が得意の一手損角換わりを採用する出だしとなった。
将棋界の最高峰タイトルである竜王戦だが、羽生九段は2018年12月にタイトル保持者として防衛戦に登場。
あと1勝すれば防衛、前人未到のタイトル100期達成というところだったが、広瀬章人八段(33)に敗れて失冠。
大記録達成を逃すとともに、27年ぶりに無冠となった。本局に勝ち、そのシリーズ以来となるタイトル戦出場となった。
丸山九段も、直近のタイトル戦出場は4年前の竜王戦。フルセットまで持ち込みながら、あと1勝届かず、初の竜王位獲得はならなかった。
8つのタイトルを保持する4人のタイトルホルダーは、最年長でも渡辺明名人(棋王、王将、36)。40代以上はゼロといった状況を打破すべく、挑決三番勝負まで勝ち上がってきた。
両者の過去の対戦成績は、羽生九段が39勝20敗と大きくリード。
ただ両者の直近10局の成績を見ると、羽生九段は4勝6敗と負け越し、丸山九段が7勝3敗で勝ち越しと、丸山九段の方が調子はよさそうだった。
丸山九段得意の一手損角換わりで始まった本局は、序盤の駒組みを終えて中盤に入るところから徐々に羽生九段がリード。
しっかりと玉を囲った羽生九段と、薄い玉形のまま戦い始めた丸山九段。
一手損角換わりの出だしから始まった対局は、現在羽生九段が優勢。持ち時間では丸山九段がややリードしていた。
竜王戦挑戦者決定三番勝負羽生善治九段・丸山忠久九段対局棋譜。
竜王戦挑戦者決定三番勝負羽生善治九段・丸山忠久九段対局棋譜(全指し手)です。
ー将棋対局速報▲羽生善治九段ー△丸山忠久九段 第33期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局[一手損角換わり]
第33期竜王戦挑決第3局▲羽生善治九段△丸山忠久九段
羽生善治九段が勝ち豊島将之竜王への挑戦権を獲得しました。
(持ち時間:5時間)
まとめ
今回は「竜王戦挑戦者決定三番勝負羽生善治九段・丸山忠久九段対局棋譜。」というテーマでお送りしました。
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