10月14日実施の第68期王座戦五番勝負第5局永瀬拓矢九段 対 久保利明九段対局の講評と棋譜です。結果は、永瀬拓矢王座が勝ちました。
目次
第68期王座戦五番勝負第5局永瀬拓矢九段 対 久保利明九段対局講評。
10月14日に行われた第68期王座戦五番勝負第5局永瀬拓矢九段 対 久保利明九段対局講評です。
場所は甲府市の常盤ホテルで行われました。
将棋の王座戦五番勝負第5局が10月14日に行われ、永瀬拓矢王座(28)と久保利明九段(45)が現在対局。
序盤から激しい戦いになりました。結果は後手の永瀬拓矢王座が110手で勝ちました。
初防衛を目指す永瀬王座が居飛車、奪取を狙う久保九段が中飛車の対抗形で始まった将棋は、早々に飛車角の交換が入る急展開に。
豊富なスタミナをもとに「負けない将棋」を指し続ける永瀬王座と、捌き・粘りに定評がある久保九段によるタイトル戦は、2勝2敗で最終局に持ち込まれました。
本局は、両者とも囲いは早々に駒をぶつけ合う派手な序盤になり、序盤から永瀬二冠が飛車2枚、久保九段が角2枚という状況になり、同種の大駒を使ってどちらが有利に対局を進めるかでした。
永瀬拓矢王座は終局直後、「(失冠した叡王戦に続き)両方フルセットだったが、一つ結果が出てよかった」と語りました。
久保九段は「振り飛車はまだまだ色々可能性があるなと感じた。結果が出ていないので「振り飛車でも戦える」ことを証明はできなかったがまた一から出直したい」と語りました。
今回は先手の久保九段が初手で5筋の歩をつき中飛車に。永瀬王座は居飛車で駒組を進めていたが、先手陣にスキがあるとみて、早くも5筋の歩をぶつけて開戦。角交換から馬をつくり、その馬が飛車と交換になる乱戦になった。
久保九段は左桂を跳ねて2枚の角と手持ちの歩を組み合わせて攻めを探った。永瀬王座は自陣の金銀をじわじわ繰り出すなどしてその攻めに着実に対抗しました。
徐々に駒持ちを広げて先手陣に襲い掛かりフルセットの激闘に終止符をうった。
解説の横山泰明7段は「的確な受けを続けて「さばきのアーティスト」といわれる久保九段の攻めを封じ込んだ。永瀬王座の持ち味が存分に発揮された一局だった」と評しています。
第68期王座戦五番勝負第5局永瀬拓矢九段 対 久保利明九段対局棋譜。
第68期王座戦五番勝負第5局永瀬拓矢九段 対 久保利明九段対局の棋譜(全指し手)です。
ー将棋対局速報▲久保利明九段ー△永瀬拓矢王座 第68期王座戦五番勝負 第5局[ゴキゲン中飛車]
第68期王座戦第5局▲久保利明九段△永瀬拓矢王座
永瀬拓矢王座が勝ちました。
(持ち時間:5時間)
ー第68期王座戦五番勝負 第5局 ▲久保利明九段 – △永瀬拓矢王座【将棋棋譜】
ー 王座戦 第5局 永瀬拓矢 王座 vs 久保利明 九段
まとめ
今回は「第68期王座戦五番勝負第5局永瀬拓矢九段 対 久保利明九段対局棋譜。」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。