文楽太夫で人間国宝豊竹嶋太夫さん死去。享年88歳。最後の公演の感動の動画その後の引退会見、豊竹嶋太夫さんの芸を紹介。

豊竹嶋太夫
目次
豊竹嶋太夫さん死去

豊竹嶋太夫
人形浄瑠璃文楽の語り手である太夫で人間国宝の豊竹嶋太夫さんが8月20日午後7時18分、腎不全のため東京都内の病院で死去しました。享年88歳。
2015年には人間国宝に認定されました。艶のある語りで、江戸の庶民の暮らしを描いた世話物を得意とした芸で人気がありました。
体力の衰えなどを理由に2016年年2月の東京公演を最後に引退、最後の公演も感動的な芸でした。
豊竹嶋太夫さんの足跡

豊竹嶋太夫
1932年3月7日 生まれ。本名は村上五郎。
愛媛県松山市(旧北条市)出身。
1948年、3代目豊竹呂太夫(元・7代目嶋太夫)に入門し2代目豊竹呂賀太夫。
1952年、3代目呂太夫が10代目若太夫を襲名したため、1954年11月に4代目豊竹呂太夫となるが、1955年夏に退座する。
1968年いったん文楽の世界を離れたが復帰、八代嶋太夫を名乗る。
1968年4月に3代目竹本春子太夫の門下で復帰し8代目嶋太夫を襲名ともに文楽協会に加入。
1969年に4代目竹本越路太夫門下。
1994年、太夫の最高資格である切場(きりば)語りとなり、2015年には人間国宝に認定された。
艶のある語りで、江戸の庶民の暮らしを描いた世話物を得意としたが、体力の衰えなどを理由に16年2月の東京公演を最後に引退していた。
1994年4月より切場語り。
2008年に旭日小綬章を受章。2015年10月重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。
同月引退を発表。2016年2月東京公演で引退。
豊竹嶋太夫さん最後の公演
豊竹嶋太夫さん最後の公演とその後の引退会見。
ー 嶋大夫さんが最後の舞台 「一生懸命つとめ、満足」
人形浄瑠璃文楽太夫で人間国宝の豊竹嶋大夫さん(83)の引退公演が22日、東京・国立劇場で千秋楽を迎えた。
最後の演目「関取千両幟」で関取の夫を思いやる女房の思いを味わい深く語ると、満員の場内には大きな拍手が鳴り響いた。
ー 文楽・人間国宝の豊竹嶋大夫さん 引退記者会見
人形浄瑠璃文楽の太夫で人間国宝の豊竹嶋大夫さんの引退会見の模様。
豊竹嶋太夫さんの芸
文楽 「艶容女舞衣」 酒屋
ー 文楽 「艶容女舞衣」 酒屋
特別公演によりお園のクドキのみ。
豊竹嶋大夫 鶴澤清治
お園 – 吉田簑助
まとめ
今回は「豊竹嶋太夫さん死去、最後の公演も感動!」というテーマでお送りしました。
豊竹嶋太夫さんのご冥福をお祈り申し上げます。
最後までご覧いただきありがとうございました。