AMDのCEOリサ・スー氏の生い立ちやプロフィール、職歴など紹介！

AMDのCEOリサ・スー氏は、1969年11月7日生まれの台湾系アメリカ人のビジネスエグゼクティブ兼電気技師で、最高経営責任者（CEO）およびAdvanced Micro Devices（AMD）の社長です。リサ・スー氏は、AP通信のCEO報酬に関する年次調査で史上初の女性です。2019年の給与総額は5850万ドルでした。＃AMD CEO 　＃Lisa Suu

リサ・スー氏のプロフィール

 

リサ・スー氏は、キャリアの早い段階で、テキサスインスツルメンツ、IBM、およびフリースケールセミコンダクターでエンジニアリングおよび管理職に従事していました。

 

リサ・スー氏は、IBMの半導体研究開発センターのバイスプレジデントとして働いている間、シリコンオンインシュレーター半導体製造技術とより効率的な半導体チップを開発したことで知られています。

 

リサ・スー氏は、AMDのグローバルビジネスユニットの上級副社長や最高執行責任者などの役職を歴任した後、2014年10月にAMDの社長兼CEOに任命されました。

 

 

リサ・スー氏は、現在、Analog Devices  Global Semiconductor AllianceおよびU.S. Semiconductor Industry Association の理事を務めており、米国電気電子学会（IEEE）のフェローです。

 

数々の賞と称賛で認められ、 2014年にEE Timesによってエグゼクティブオブザイヤーに選ばれ2017年にはフォーチュンから世界最大のリーダーの1人に選ばれました。

 

リサ・スー氏の生い立ち

 

リサ・スー氏は、台湾の沿岸都市台南で1969年11月、台湾の両親であるChun-Hwai Su（蘇春熙）とSandy Su（羅淑雅）との間に生まれ、そして3歳頃に米国に移住しました。

 

リサ・スー氏と彼女の兄弟の両方が子供のころから数学と科学を勉強するように勧められました。

 

リサ・スー氏は彼女の父親（元統計学者）が九九の練習を彼女に対して始めたとき、7歳でした。

 

後に起業家になった会計士であるリサ・スー氏の母親は、彼女にビジネスの概念を教えました。

 

若い頃、リサ・スー氏はエンジニアを志し、「物事がどのように機能するかについて、私はちょうど好奇心を持っていた」と言っています。

 

兄弟のリモコン車を分解して修理し始めたとき、彼女は10歳でした。

 

彼女は中学校で最初のコンピューター、アップルIIを所有していました。

 

彼女はニューヨーク市のブロンクス高校に通い、1986年に卒業しました。

 

 

リサ・スー氏は1986年の秋にマサチューセッツ工科大学（MIT）に通学し始め、電気工学またはコンピュータサイエンスを専攻する希望を持っていました。

 

彼女は電気工学に落ち着き、それが最も難しいと気づきました。

 

リサ・スー氏は1年生の間に、学部生研究機会プログラム（UROP）を通じて学部生研究助手「大学院生のためのテストシリコンウェーハの製造」として働きました。

 

このプロジェクト、およびAnalog Devicesでの彼女の夏の仕事は、彼女の半導体への関心を刺激しました。

 

リサ・スー氏は残りの教育のトピックに集中し続け、研究室で製品の設計と調整に多くの時間を費やしていました。

 

電気工学の学士号を取得した後、1991年にMITで修士号を取得しました。

 

1990年から1994年まで、MITのアドバイザーであるディミトリアントニアディスに師事して博士号を取得しました。

 

MIT Technology Reviewは、博士候補として、リサ・スー氏が「シリコンオンインシュレーター（SOI）テクノロジーを研究した最初の研究者の1人であり、絶縁材料の層の上にトランジスタを構築することでトランジスタの効率を高めるための実証されていない手法」であったと報告しています。

 

彼女は1994年にMITで電気工学の博士号を取得しました。

 

彼女の博士論文は、Extreme-submicrometer Silicon-on-insulator（SOI）MOSFETsと題されました。

 

リサ・スー氏の家族

 

リサ・スー氏と彼女の夫ダンはテキサス州オースティンに拠点を置いています。

リサ・スー氏とNvidiaの共同創設者兼CEOのJen-Hsun Huangはいとこ、または姪と叔父として説明されてきたが、彼女はこれらを否定しています。

リサ・スー氏の職歴

リサ・スー氏は、2007年6月にフリースケールセミコンダクターに入社しました。

最高技術責任者（CTO）として2009年8月まで同社の研究開発を率いています。

 

2008年9月から2011年12月まで、フリースケールのネットワーキングおよびマルチメディアグループの上級副社長兼ゼネラルマネージャーを務め、同社の組み込み通信およびアプリケーションプロセッサビジネスのグローバル戦略、マーケティング、エンジニアリングを担当していました。

 

リサ・スー氏は2012年1月にAdvanced Micro Devices（AMD）の上級副社長兼ゼネラルマネージャーになり、同社のグローバルビジネスユニットとAMD製品の「エンドツーエンドビジネスの実行」を監督しました。

 

今後2年間で、彼女は会社をPC市場を超えて多様化するように働きかけ、Microsoftやソニーと協力してAMDチップをXbox OneやPS4ゲームコンソールに配置するなど、重要な役割を果たしました。

 

AMDは2014年10月8日に、Rory Readの後任として、リサ・スー氏が社長兼CEOに就任することを発表しました。

 

Su氏の会社の計画には、「適切な技術投資」に集中し、製品ラインを合理化し、多様化を続けることが含まれると述べ、会社を「簡素化」し、新しい技術の開発を加速したいと主張しました。

 

AMDはリサ・スー氏が「豊富な経験」を持っている製品分野での成長を模索していると指摘し、多くのアナリストがSuのクレデンシャルによる任命を賞賛しました。

 

2015年2月までに、AMDの売上の約40％は、ビデオゲームコンソールや組み込みデバイスなど、PC以外の市場からのものでした。

 

リサ・スー氏が2012年にAMDに入社したとき、売り上げの約10％はPC以外の製品によるものでした。

 

2015年5月、リサ・スー氏と他のAMD幹部は、ゲーム、データセンター、および「没入型プラットフォーム」市場の3つの成長分野向けに高性能コンピューティングおよびグラフィックステクノロジーの開発に焦点を当てる同社の長期戦略を発表しました。

 

2016年1月にリサ・スー氏は、AMDが新しいFinFETベースのチップに取り組み、マイクロプロセッサ、製品、加速処理装置（APU）、グラフィックチップ、および未発売のビデオゲームコンソール用のセミカスタムチップデザインの新しいラインを作成することを発表した。

 

AMDの株価は2016年7月に急上昇し、AMDは強い収益成長を報告しました。

 

フォーチュンは、「印象的な」統計をSuに帰因させて、「彼女のカムバック計画を引き続き実行します…グラフィックスおよびビデオゲームコンソールチップにおける主要な利益は結果を押し上げ、中国でのライセンスサーバーチップ設計への精通した取引をしまし」 と評価しています。

 

2017年第2四半期にZenチップが最初に発売された後、CPU市場シェアのAMDの割合は11％近くに急上昇しました。

 

Ryzen CPUは、さまざまなニュースアウトレットから好意的なレビューを受けており、特にAMDのRyzen Threadripperワークステーションプロセッサを搭載したハイパフォーマンスコンピューティング市場では、Intelのスレッド数よりも大幅に低い価格でスレッド数が多いことに注目しています。

 

リサ・スー氏は、AP通信のCEO報酬に関する年次調査で史上初の女性です。2019年の給与総額は5850万ドルでした。

 

リサ・スー氏の受賞

 

リサ・スー氏は、キャリアを通じて多くの賞を受賞しています。

2002年に、MIT Technology Reviewによって「トップ100ヤングイノベーター」の1人に選ばれました。

 

2003年、YWCAはビジネスにおける卓越した業績に対して賞を授与しました。

 

2009年、Suは米国電気電子学会（IEEE）のフェローに指名され、40を超える技術記事を発表しました。

 

リサ・スー氏は、EE TimesおよびEDN 2014 ACE Awardsで「2014 Executive of the Year」に選ばれました。

 

2015年、SFGateはリサ・スー氏を初のVisionary of the Year賞にノミネートしました。

 

これは、「世界をより良い場所にするために努力し、新しい革新的なビジネスモデルと実践を採用することによって社会的および経済的変化を推進するリーダーに敬意を表する」です。

 

2016年には、National Diversity Councilから「テクノロジーで最も強力な50人の女性」の1人に選ばれ、アジアアメリカンビジネス開発センターからピナクルアワードで「ビジネスで活躍する50人のアジア系アメリカ人」に選ばれました。

 

2017年、SuはHPCWireから「People to Watch」、「Institutional Investor Magazine」から「Top Rank Semiconductor CEO」、Fortuneから「World’s Greatest Leaders」に選ばれました。

 

リサ・スー氏は、全米多様性評議会から「テクノロジーで最も強力な50人の女性」の1人に再び選ばれました。

 

2018年、リサ・スー氏は大オースティンアジア商工会議所から全米エンジニアリングアカデミーに選出され、フォーチュンの「ビジネスパーソンオブザイヤー」に選ばれ、UPWARDの「年間最優秀賞」、「生涯功労賞」を受賞しました。

 

グローバルセミコンダクターアライアンス「モリスチャン博士模範的リーダーシップ賞」およびフォーブスのアメリカのトップ50の女性技術者に選出されました。

 

リサ・スー氏はまた、グローバルセミコンダクターアライアンスの理事会の議長にも任命されました。

 

2019年、リサ・スー氏はバロンズ、フォーチュンの「ビジネスで最も強力な女性」、ハーバードビジネスレビューの「世界で最高のCEO」によって「2019年の世界最高のCEO」の1人に選ばれました。

 

AMD CEO Lisa Suu 動画

リサ・スー氏の動画を紹介。

Lisa SuがAMDをどう経営してきたか？

ー　　　　How Lisa Su Turned Around AMD

 

台北で開催されるComputex 2019でAMDの社長兼CEOのDr. Lisa Suが基調講演を行い、次世代の高性能コンピューティングについて語っています。#LisaSu #AMD #50Years

ー　　AMD CEO Lisa Su’s COMPUTEX 2019 Keynote

 

リサ・スー氏の生い立ち、プロフィールを紹介している動画。

ー　　　Profile: LISA SU – A new AMD is rising

 

まとめ

今回は「AMDのCEOリサ・スー氏の生い立ちやプロフィール、職歴など紹介！」というテーマでお送りしました。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。