米国が、主導する月探査計画に日本が協力し、日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ
ことが実現しそうである。日米両国は7月10日月探査の共同宣言に署名した。日米欧が協力して、宇宙開発を加速する中国に対抗する。
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「アルテミス計画」に日本が参加
米国は2024年に再び宇宙飛行士を月面着陸させる。
この計画は「アルテミス計画」と名付けれれ、計画では、月を足掛かりに、火星への進出も目指す。
「日本は、宇宙開発の素晴らしいパートナーだ。これから新たなショーが始まる。」
米航空宇宙局(NASA)のブライデンスタイン長官は10日、萩生光一文科相とオンラインで会談し、米国が進める月探査計画への日本の参加を歓迎した。
米国が推進するアルテミス計画は2024年までに再び米国宇宙飛行士を月面に送り込むを目指す。
人類の月面着陸を初めて実現した1960~70年代のアポロ計画とは異なり、アルテミス計画は月面での持続的は活動を目的とし、月の周回軌道に新たな宇宙ステーション「ゲートウェー」の建設を計画する。
米国は国際宇宙ステーション(ISS)と同様にゲートウェーも国際協力での建設を提案し、日本の他、欧州やカナダも参加を表明した。
米国はゲートウェーの将来の火星探査の拠点にも活用する考えで、2030年代の有人火星探査も目指している。
日本は、ISSの実験棟「きぼう」などの経験を活かし、ゲートウェーでも設備や機器の提供、物資補給などで協力する。
日米の共同宣言では、日本人飛行士のゲートウェーや月面での活動機会について詳細を今後取り決めることで合意した。
ゲートウェーの運用が本格的に始まる2020年代後半にも日本人飛行士が月面に降り立つ可能性がある。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長は10日の定例記者会見で「日本人、特に青少年に夢や希望を与える。
日本の国際的なプレゼンスを示すうえでも極めて重要だ」と語った。
今後最大の課題は予算確保である。
ゲートウェーの建設や月探査にどれだけの費用がかかるか、まだはっきり明確化されていない。
ISS関連の有人飛行に年300~400億円程度を投じていてるが、ゲートウェーの関連ではさらにそれ以上の予算が膨らむことになる。
ISSの運用も当面は、続ける予定。
山川理事長は、「ISSとアルテミス計画の予算のバランスを精査していく必要がる」と語っている。
国際協力で宇宙探査を進める背景
米国が、国際協力で宇宙探査を進める背景には、宇宙開発の主導権争いがある。
中国は、2019年1月、世界で初めて、月の裏側に、無人探査機を着陸させた。
中国は「宇宙強国」となることを目標に掲げ、2022年にも独自の宇宙ステーションの建設を計画。
有人決面着陸なども目指している。
まとめ
今回は「月探査で日米共同宣言「アルテミス計画」に日本も参加。」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。