ヒューリック杯棋聖戦の第3局は、藤井聡太七段が渡辺明棋聖との対局で結局、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)が挑戦者の藤井聡太七段(17)に142手で勝利し、今シリーズ初勝利をあげた。
目次
ヒューリック杯棋聖戦第3局結果
7月9日「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」の第3局が9日午前9時、東京都千代田区の都市センターホテルで行われました。
午前8時41分、藤井七段が濃い緑の羽織に黒の袴姿で対局場に入室。渡辺棋聖はその6分後、姿を見せた。駒を並べ終え、両者は目をつぶるなどして対局開始を待った。
定刻の午前9時になり、立会人の青野照市(てるいち)九段が「藤井挑戦者の先手で初めてください」と開始を宣言。先手の藤井七段は冷えたお茶を一口飲み、初手で飛車先の歩を突く▲2六歩。対する渡辺棋聖も飛車先の歩を突く△8四歩。戦型は今シリーズ初の藤井七段が得意する角換わりとなった。
結局、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)が挑戦者の藤井聡太七段(17)に142手で勝利し、今シリーズ初勝利をあげた。
藤井七段がタイトルをかけた番勝負で敗れるのは、本局が初めて。
ハイスピードで進行。昼食休憩までに76手も進み、既に終盤に入ったと言われるほど、早い時間からの激戦になった。
先に仕掛けた藤井七段に対し、渡辺棋聖が反撃を開始。鋭い手の連発に対して、藤井七段も恐れずぎりぎりでかわす対応に出たが、最終盤に向けてリードを拡大した渡辺棋聖が、逆転を許さず慎重に勝ち切った。
渡辺棋聖は、藤井七段に初勝利となった。
対局後、勝利した渡辺棋聖は「開き直って、思い切り行こうかなと思いました。以前としてカド番ですけども、この勢いでまた来週頑張ればと思います」とコメント。
敗れた藤井七段は「いくつかミスが出てしまったかと思います。今日の将棋の内容を反省して、その次につなげられればと思います。第4局、またすぐあるので、いい状態で臨めればと思います」と振り返っていた。
第4局は16日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われる。次局の先手は渡辺棋聖。持ち時間は各4時間で、午前9時から行われる。
藤井七段は棋聖戦、もしくは同時に行われている王位戦七番勝負のいずれかでタイトルを獲得すれば、屋敷伸之九段(48)が持つ18歳6カ月という最年少記録の更新が可能。これからも将棋ファン注目の番勝負が続くことになる。藤井七段の次戦は13、14日に行われる王位戦七番勝負の第2局。
藤井聡太七段、タイトル戦初黒星 カド番・渡辺明棋聖が反撃の勝利 最年少記録の行く先は第4局以降へ持ち越しとなりました。
ー藤井聡太七段対渡辺明棋聖 棋聖戦第三局 終局までの流れと結果速報【字幕付き】【将棋】
ヒューリック杯棋聖戦第3局棋譜(全指し手)
ヒューリック杯棋聖戦第3局棋譜(全指し手)です。
ー藤井聡太 七段 vs. 渡辺 明 棋聖 第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局 棋譜紹介 2020.07.09 6:08~より詳細な棋譜解析
対局日 :2020年7月9日
棋戦名 :第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局
対局者 :藤井聡太 七段 vs. 渡辺 明 棋聖
結果 :渡辺 明 棋聖の勝ち
手数 :142
持ち時間:4時間
まとめ
今回は、「ヒューリック杯棋聖戦、渡辺明棋聖・藤井聡太七段対局の棋譜(全指し手)」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。