黒字リストラの嵐はいよいよコンビニにも吹き荒れてきました。昨年来より、大手企業による黒字リストラが行われていますが大手コンビニファミリーマートでも1000人を超える大規模なリストラを行う見込みです。また、大手製造業の味の素、LIXILでもリストラを計画中です。すでに上場会社の黒字リストラは1万人を超えています。そしてここにきて急速にリストラのペースを早めています。
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黒字リストラがコンビニ「ファミリーマート」で実施
コンビニ大手ファミリーマートが40歳以上の社員、対象者約3200人に希望退職者を募りました。
予定募集人員は800人で、実際にはそれを大幅に上回る1111人の応募がありました。
これは、募集人員の1,4倍近くになり対象者の約1/3にもなるという衝撃的な話題になりました。
この希望退職者のうちファミリーマートでは、日常のオペレーションの継続に支障のない範囲の社員1025人の退職を認める予定です。これは、全社員の15%に当たります。
黒字リストラを行った「ファミリーマート」の事情
ファミリーマートは、2020年2月期の連結利益が前期比10%増の500億円の見込みで黒字です。
ですが、いままで、M&Aで店舗数を増やし拡大路線を敷いてきましたが、人口減や人件費上昇で24時間営業も困難になっています。
つい先ごろ24時間営業の自由選択を行いました。
今後不採算店を閉鎖したり新しいサービスの開発などのため、人件費を減らし新しいスキルを持った人材の確保が必須となって来ています。
黒字リストラは味の素、LIXILでも
LIXILグループは、2020年は、募集期間が2月17日~28日の間で早期退職者を募集、早期退職者の人数は定めていません。
どの程度の規模の退職者になるかが注目するところです。
味の素は、募集期間が1月6日から3月13日で早期退職募集人員100人程度を見込んでいます。
黒字リストラのペースが急速に早まる
黒字リストラのペースが急速に早まっています。
2019年に希望退職を実施した上場企業は合計35社に及びその人数は1万1351人にもなります。
これは2018年の約3倍になります。
黒字の今なら利益を計上して約半分の法人税を払うより、退職金の上乗せに資金を回したほうが将来のためになるという経営判断でしょう。
もちろん、企業の発展にはいい人材は不可欠ですが、今いる社員よりも今後はITなどのスキルを持った新しい能力がひつようとされてくるという戦略上の目論見もあります。
黒字リストラの転職受け皿の懸念
早期退職者の大半は早期退職後は新しい転職先を探しますが、営業、管理部門の中高年の再就職はかなり厳しい状況です。
昨年来大量の中高年の早期退職者年間1万人超が、新しい就職先を探すことになります。
収入減はもちろんとして、従来のスキルを活かせる転職先が見つかるかどうかという問題も深刻化してくるでしょう。
もちろん有効求人倍率で言えば1倍を優に上回っているので職種さえこだわらなければ、転職先は容易に見つけ出せるのも事実です。
まとめ
今回は、「黒字リストラが大手コンビニ「ファミマ」や味の素、LIXILでも」というテーマで黒字リストラの最新情報をお送りしました。
変革の時代が急速に来ているのが、肌で感じられます。
今後も「黒字リストラ」関連の最新情報を適時お届けします。
今回は、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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