ジャカルタの夜に交差点の信号待ちに、出没する全身銀色「シルバーマン」の動画。この「シルバーマン」の正体はいったい何でしょうか。シルバーマンはおろか、シルバーウーマン、シルバーチルドレンも出没。実は、新型コロナのパンデミックが起きてから出没が増えました。体に塗料を塗り、それが有害だとわかっていても生きるためにがんばるシルバーパーソン達です。
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ジャカルタの夜に出没する全身銀色「シルバーマン」
インドネシアの首都ジャカルタの交差点に突如、全身を銀色にペイントした「シルバーマン」が昨年あたりから現れるようになっている。
2020年のコロナ禍以来増加している。
ポーズを取って銅像のように動かないシルバーマン、シルバーウーマン、シルバーチルドレン。
シルバーマンは、信号が赤になると、裸足で車列の前へ出てきます。
シルバーマンは、インドネシアの首都ジャカルタの夜に、交通量の多い交差点に面した歩道に、頭から爪先まで全身まばゆい銀色に輝く男性が立っている。
シルバーマンは信号が赤になると、停車した車列の前へ、無言のまま裸足で歩み寄り、そこで数秒間、深々と頭を下げると、おもむろにポーズをとる。直立したまま、右手を自分のこめかみに当てて敬礼。まばたきひとつせずに1分ほど、彫像のように微動だにしない。
短いパフォーマンスを終えた彼は再び深く頭を下げ、停車しているバイクのライダーや車のドライバーに近寄って投げ銭を求める。
「必要最低限の金額がたまってから家に帰ります。この前は、夜10時前までに8万ルピア(約600円)を稼いで家に帰りました」
いま、経済的に困窮したインドネシア国民の多くが、大道芸人「シルバーマン」として路上に繰り出している。
シルバーマンは、家族を養い、パンデミックを乗り切ろうと路上パフォーマンスを行っている。
シルバーマンの本職は、例えば乗り合いミニバンタクシーの運転手なども多い。
インドネシアでは、新型コロナウイルスの流行で人々の外出が制限され、ミニバンタクシーの運転手の仕事も無くなってしまった。
シルバーマンは、食用油とシルバー塗料の混合物を使い全身を銀色にする。
「皮膚がかゆくて、ひりひりします。目も充血しているから、酔っ払っているのかと聞かれることもしょっちゅうですが、もちろん違います。塗料の刺激の強さで目がやられて赤くなっているんです」と言う。
全身に発疹ができ体を2回洗って防いだ。まず食器用洗剤を使い塗料を落とし、仕上げはボディソープを使って洗い流している。
体に有害かもしれないが、いまはお金が必要。子供や家族を養うため、背に腹は代えられない。
新型コロナのパンデミックが起きるまで、乗り合いタクシー運転手として1日当たり10~15万ルピア(約745円~1100円)を稼いでいた。だがコロナ禍では客を捕まえることもままならず、1日せいぜい3万ルピア(約224円)に減ってしまった。
それで、朝は運転手として働き、夜はシルバーマンをやっている。最初は信号待ちの車列の前に立ったときは、とても恥ずかしかったという。
パンデミックがもたらした最も顕著な現象がこうしたシルバーマンの出現だった。
インドネシア統計庁によれば、パンデミックによる失業者数は267万人。2020年8月時点で失業率は7%を超え、2011年以降最悪だという。
また、2020年3月に貧困に陥った国民は約163万人。貧困率は9.78%に上昇し、貧困者数は2640万人にまで拡大している。
全身銀色「シルバーマン」の動画。
インドネシアの首都ジャカルタの交差点に突如、全身を銀色にペイントした「シルバーマン」の動画。
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まとめ
今回は「ジャカルタの夜に出没する全身銀色「シルバーマン」の動画!」というテーマでお送りいたしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。