京都で開催された、10回目となる個展、画家・水上卓哉氏の個展 『地球からの手紙』。 鮮やかな油彩で地球に息づく命を描いた絵画。小学校6年の終わりに交通事故の後遺症を乗り越え今、画家としての人生を歩み始めました。画家水上卓哉のプロフィールや作品を紹介。
目次
画家・水上卓哉の事故からの克服
画家・水上卓哉氏は、小学校6年の終わりに交通事故で、体の麻痺、高次脳機能障害、言語障害などの後遺障害を背負うことになりました。卒業式を4日後に控えての時でした。
自転車で塾から帰宅する途中、横断歩道でスピード超過の車にはねられ。頭を強く打って意識不明、瞳孔が開きかかってかなり危険な状態でした。
卓哉さんは、頭蓋骨骨折、脳挫傷、くも膜下出血、硬膜外・硬膜下血腫、びまん性軸索損傷、鎖骨・肋骨骨折、肺挫傷などの重傷を負い、人工呼吸器を装着。
その後、けいれん発作や発熱が続き、卓哉さんの意識は1か月半ほど、戻りませんでした。
高校に進学後、美大を目指して予備校に通ってデッサンを学び、受験勉強に取り組みました。
そして京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)通信教育部洋画コースへの進学。
画家としての才能を開花させ今に至ります。
画家水上卓哉のプロフィール。
1990年 名古屋市生まれ。
京都造形芸術大学大学院芸術研究科(通信教育)修了。
2015年 Big-iアートプロジェクト2015 入賞。
2016年・2018年 シェル美術賞入選。
2018年 第229回 ル・サロン入選。
2019年 FACE2019損保ジャパン日本興亜美術賞入選。
画家水上卓哉の作品。
画家水上卓哉の作品です。
画家水上卓哉氏の最近の作品を紹介した動画です。
ーあなたは絵画を見て泣いたことがありますか?水上卓哉氏個展
俳優の加藤正さんと一緒に画家の水上卓哉さんの個展「またここで会おう」に行ってきました(^^)
ー 画家・水上卓哉 ー地球からの手紙ー
12歳で交通事故に遭い生死を彷徨った後、生還した水上卓哉の描く絵は本人自身です。強烈な色彩と揺れる線描は、観る人に鮮烈な印象を与えます。全身全霊を賭けて訴えかけてくる力強いメッセージがあります。
生命力を奪われるようなこの厳しい時代に、1人でも多くの方に観ていただきたい絵画展です。
―地球からの手紙ー
水上卓哉 絵画展
小学生の時交通事故に遭い、まひや高次脳機能障害があるがそれを超越した制作は観る者を圧倒する。
生と死のハザマを経験したことから、静と動 相反する感情が交差し静けさの中に秘めた情熱の響く様は卓越した魅力である。
赤や青、金など多色の油彩であでやかに描いた「地球の手紙」をはじめ力強く生命力溢れる作品を出品します。また、紙作品は紅茶を煮詰めて作ったインクで描く独特の柔らかな線で、「風の盆」や「風鈴」などの題材と余白の美を表現しています。
「“地球の手紙”地層は唯一、私が見ることが出来る太古からの地球のメッセージである。奈良、熊野、幡豆への取材と対話を繰り返して昨年より新しいモチーフとして制作を始めた。ONENESSを通奏低音に“生き物の命の輝き”“蓮池での時空を超えた場とともに、私の制作の軸の一つとなっていくだろう。」(水上卓哉)
まとめ
今回は「画家水上卓哉の事故からの克服と作品!」というテーマでお送りいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。