ジャック・マー氏は2020年11月以降、表舞台に姿を見せていない。2020年11月はアリババの子会社であるアント・フィナンシャルが香港と上海市場で、新規株式公開(IPO)を行う予定だったが、中国当局が介入し延期となった。消息途絶えた「アリババ」創業者ジャック・マー氏の消息はどうなったか!
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「アリババ」創業者ジャック・マー氏の消息
中国電子商取引最大手のアリババグループの創業者で億万長者で知られるジャック・マー氏の消息が、約2か月も途絶えている。
中国のネット最大手アリババグループを創業して巨大帝国を築き上げ、多大な成功を収めた億万長者の起業家。ところがそのマー氏が、2020年10月下旬以来、公の場に姿を見せなくなっています。
英紙フィナンシャル・タイムズによれば、マー氏は自ら制作にかかわったアフリカの人材発掘番組にも出演しなかった。11月に収録された同番組の最終回では、審査員を務めていたマー氏が別の人物に入れ替えられていたといいます。
10月12日の時点でマー氏は、最終選考まで勝ち残った出演者に11月14日の最終回で会うのを楽しみにしていると述べていました。
中国の習近平国家主席との対立が表面化していたこともあり、マー氏の謹慎説から当局による拘束説などが飛び交っている。
習近平国家主席との対立の原因は、2020年10月にマー氏が中国の金融規制システムを「老人クラブ」と批判したことで、習氏の逆鱗に触れたとされています。
マー氏が10月下旬に上海の会議で行った発言で、中国の規制当局はリスクを嫌いすぎるあまり、革新を阻害していると批判。「リスクなきイノベーションはイノベーションを抹殺する。世界にリスクなきイノベーションは存在しない」と力説した。
数日後、中国の規制当局はマー氏とアントの取締役を呼び出して「聴取」を行い、IPOは中止になった。
2020年11月はアリババの子会社であるアント・フィナンシャルが香港と上海市場で、新規株式公開(IPO)が頓挫すれば370億ドル(約3兆8000億円)もの巨額の資金調達がだめになってしまう。
そこで、マー氏の消息が途絶えたのは、このIPO停止以降であることから、政府当局と和解策に奔走しており、表に出るのを自重している自粛説も飛び交っている。
一方、アリババグループを当局が規制対象にしており、捜査の手が入っているともいわれる。マー氏は既に当局に拘束されている拘束説もある。
中国では失踪が判明した際は、政府当局から何らかの嫌疑をかけられているケースがほとんどで、2年前には中国を代表する女優のファン・ビンビンが行方不明となり、後に巨額の脱税疑惑で捜査されていたことが分かった事件があります。
さらに海外メディアの中には、マー氏の死亡説まで飛び交っており、行方が注目される。
ある国際ジャーナリストは言います。
「もともとマー氏は習近平国家主席と近かったが、その後、犬猿の仲となった流れがある。2019年にマー氏が第一線から引退したのも、習氏の圧力があったとされている。習氏はアリババグループを自分の支配下に置くために、マー氏が邪魔で仕方がない」
いずれにせよジャック・マー氏のビジネスである中国アリババに当局の圧力が欠けられています。そして、その時期に合わせるように10月以来姿を見せていません。
時期的には、アリババ系列の金融企業アント・グループの新規株式公開(IPO)は2020年、直前になって中国の規制当局に阻止され、マー氏はその1週間ほど前の10月下旬を最後に、公の場に姿を見せることも、ソーシャルメディアに投稿することもなくなっていますた。
ジャック・マー(馬雲)氏のビジネスに対し、中国当局は、とてつもない圧力をかけられています。
世界最大規模のIPOに向けて準備を進めていたアントは事業の大幅な再編を命じられた。中国の規制当局は、同社が競合他社を市場から締め出し、消費者の権利を侵害したとして非難しました。
ーアリババのジャック・マー逃亡の噂とどっかの指導者が脳腫瘍な件について
まとめ
今回は「「アリババ」創業者ジャック・マー氏の消息!」というテーマでお送りいたしました。
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