スウェーデン出身のマイケル・J.ベインズさん(Michael J. Baines)は、タイの首都バンコクから車で約1時間半に位置するチョンブリ県バンセーンで犬の保護施設を運営している。このタイの保護施設では、80万頭以上の野良犬に第二の人生を与えるため、犬600頭を保護している活動の動画。
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タイの野良犬に第二の人生を与える活動。
スウェーデン出身のマイケル・J.ベインズさん(Michael J. Baines)は、タイの首都バンコクから車で約1時間半に位置するチョンブリ県バンセーンで犬の保護施設を運営している。
タイには野良犬が多く。2019年の調査で、タイ国内には約850万頭の犬が暮らしており、そのうちの約10%の85万頭が野良犬だそうだ。
また野良犬のうち73万頭は飼い主に捨てられた可能性が高いという。そんなタイで今から約10年前、マイケル・J.ベインズさんは捨てられた犬の保護を始めた。
マイケルさんは2011年、同地でレストランを開業しシェフをしていたが、ある日店の前に1頭の犬がやってきたことで人生が変わったという。
マイケルさんは次のように言います。
「犬は具合が悪そうで、『助けて』って目で僕を見てね。お腹を空かせていたから餌をあげたんだ。それからだよ、街にいる野良犬に目がいくようになったのは…。怪我をしている犬がいれば家に連れて帰ってケアし、そのうち一日3回、街にいる約80頭の野良犬に餌をあげるようになったんだ。車に自分で作った餌を載せてね。」
マイケルさんの野良犬の保護活動は、犬の保護活動をする非営利団体「The Man That Rescues Dogs(犬をレスキューする男、以下TMTRD」を立ち上げ、2016年になると本格的にスタッフを雇い、空き家を借りてTMTRDの活動に本腰を入れた。
そして2017年になると地方自治体のバックアップを受けて事業を拡大し、3500平米の敷地に引っ越した。
敷地内には現在、リハビリ用の3つのスイミングプール、5つのシェルター、怪我や障がいを持つ犬約60頭を世話するケアセンターがあり、30人のスタッフとボランティアが約600頭の犬をケアしている。また2019年には動物クリニックをオープンし、獣医2人とアシスタント1人がフルタイムで働いている。
メインアシスタントとして働くクリス・チディチモさん(Chris Chidichimo)によると、クリニックは基本無料で野良犬の数を減らすため避妊や去勢手術も行っているという。
クリスさんは「利益よりも、地域で暮らす動物たちがしっかり去勢され、予防接種をし、健康であることを優先している。だから毎日予約でいっぱいだよ」と明かす。
マイケルさんがこれまでに保護した犬は2000頭以上にのぼるそうで、クリスさんは施設の一日について次のように語っている。
「起床は5時で、その日の準備を始めるんだ。朝6時に犬たちの散歩した後は、600頭の朝食の時間だ。
7時になるとトラックが街に出てバンセーン地区の約350頭の野良犬たちに餌をあげ、その後は施設内を掃除する。
600頭もいると、糞も半端ないんだ。そして午前10時には、ケアセンターの犬たちに水治療法や理学療法を行う。午後2時には再び散歩して、食事、掃除だよ。それが終わると車いすの整備、犬たちの健康チェック、洗濯などをしてあっという間に午後5時になるんだ。」
タイの野良犬に第二の人生を与える活動の動画。
タイの障害者犬の避難所は、パンデミックの間、より少ない現金とより多くの動物と格闘しています
ーThai disabled-dog shelter struggles with less cash and more animals during pandemic
まとめ
今回は「タイの犬の保護施設の80万頭以上の野良犬に第二の人生を与える活動の動画!」というテーマでお送りいたしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。