抗体検査は、感染治療への応用でも期待されている。現時点では、新型コロナウィルスに対する有効な治療薬がないが、感染し回復した人の血液は、ウィルスを排除する強い免疫能力を持つ。この血液を重症患者に投与すれば、体内のウィルスを排除するのに役立つと考えられています。
目次
抗体検査応用し新型コロナウィルス感染治療
感染し回復した人の血液は、ウィルスを排除する強い免疫能力を持つことを利用し、抗体検査をおこない、抗体を持った血液を集め、この血液を重症患者に投与して体内のウィルスを排除するという治療法が期待されています。
武田薬品の研究では、回復者の血液を重症患者の体内に投与する治療法の開発を進めています。
武田薬品は、2019年1月にアイルランドの製薬大手シャイアーを買収。
シャイアーは、人の血液から様々な免疫を取り出し医薬品として販売する世界的規模の会社。
武田薬品は、4月3日このシャイアーの技術を活用して最短9か月で治療薬として
完成させる方針を公表しています。
この治療に合わせて全世界から新型コロナウィルスの回復者の血液を集める取り組みも急いでいます。
4月6日には血液製剤で武田薬品と並んで世界大手の米CSLベーリングと治療薬開発での提携を発表しました。
今回の、新型コロナウィルスの感染治療に間に合う可能性も出てきています。
ー新型コロナ「抗体検査」とは、“15分”で判定も課題が
まとめ
今回は、「抗体検査応用し新型コロナウィルス感染治療実用化を目指す」というテーマでお送りしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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