タカラバイオが、新型コロナウィルス感染の有無を調べるPCR検査で、2時間で最大5000件超を検査する手法を開発した。ただ日本での展開は、今の時点では想定されていない。
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タカラバイオ PCR2時間で5000件開発
タカラバイオが、新型コロナウィルス感染の有無を調べるPCR検査で、2時間で最大5000件超を検査する手法を開発した。
主流のスイス製薬大手ロッシュの手法に比べて処理能力は14倍以上向上する。
米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)を申請中で近く承認を得られる見通し。
タカラバイオ検査手法が広がればPCR検査が画期的に効率が高まる見込み。
タカラバイオとロッシュの処理能力の違い
タカラバイオの新しい検査法は、タカラバイオの米子会社タカラバイオUSAと医療関連企業
のバイオシンタグマ(アリゾナ州)が共同開発した。
タカラバイオグループの検査機器と試薬を組み合わせたセットと、バイオシンタグマ社が各
医療現場などに応じた最適な使用法を一括で提供する。
この、手法を新たな検査法としてFDAに申請した。
今回タカラバイオは、2018年に研究用に開発した癌細胞などの遺伝子を大規模に解析する装置をコロナ用に転用した。これにより、処理能力として一度に最大5184件を検査できるようになった。
世界で普及しているロシュの装置は4128件を検査可能だが、検査時間は24時間かかる。タカラバイオの新システムでは2時間でできる。
日本での使用の壁
タカラバイオの新しいPCR検査の最初の申請先が米国になったのは、米国が迅速な承認体制に対応しているためです。
新型コロナの感染拡大をうけ日本政府も治療薬などの承認審査の短期化を打ち出しているが、まだ欧米に比べスピード感がない。
日本では、いち早く有効な医薬品を活用できない現状がある。
タカラバイオは、PCR検査の新手法については、米国で承認された後でも日本での展開は考えていないという。
日本では、通常の薬の承認は1年かかる。
まとめ
今回は「タカラバイオPCR2時間で5000件開発。 国内の使用には壁がある理由。」
というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。