ボクシングの岡澤セオン選手は、東京オリンピックの出場が確定しました。3月11まで行われた東京オリンピックアジア・オセアニア予選で、オリンピック出場をきめました。岡澤セオン選手の東京オリンピック決定の詳細をお伝えします。代表に決まった岡沢セオン選手は、「女子がすごく頑張っていたので男子も絶対に取らなければいけないと思った。」と語りましたが準々決勝でインドの選手に判定負け、その後最後の一枠にはいる。精鋭のそろった日本勢の中で最も期待される選手です。またハーフの岡澤セオン選手の高校、出身大学、高校時代から現在までの戦績、身長、両親の出身国など詳細を徹底解説します。
引用先:Sewon 岡澤セオン@5678243
目次
岡澤セオン(おかざわせおん)のプロフィール
出身(生まれ・育ち):山形県山形市
生年月日:1995年12月21日生まれ
年齢:24歳
出身高校:日大山形高校
大学:中央大学
両親:ガーナ人の父と日本人の母から生まれる
生い立ち:小学1年で同市内でレスリングを始め中学時代までレスリングをやり
高校からボクシングを始める
身長:179センチ
セオン名前の由来:セオンはエジプト神話のセト神から父が名付ける
ウェイト:、69kg級に出場
住所:鹿児島県鹿屋市
現在:鹿児島県体育協会 ボクシング競技 強化指導員
岡澤セオン選手のオリンピック出場決定の詳細
岡澤セオン選手のオリンピック(東京五輪)出場が決定(内定)しました。
3月11日までヨルダンで行われたアジア・オセアニア予選で、男子でただ一人オリンピック出場を決めました。
日本勢は、女子フライ級の並木月海(自衛隊)、女子フライ級の入江聖奈(日体大)そして男子は、ウエルター級の岡沢セオン選手がただ一人代表に内定しました。
岡沢セオン選手は、鹿児島県体協所属です。
男子は、苦戦の中、岡沢セオン選手がただひとり、東京オリンピックの切符を持ち帰った岡沢セオン選手は、「女子がすごく頑張っていたので男子も絶対に取らなければいけないと思った。」と語りました。
優勝宣言してアジア・オセアニア予選に臨んだ岡沢セオン選手は、準々決勝でインドの選手に判定負け。
今回の予選で決まるウェルター級の出場枠は、5人で準々決勝で敗れた4人によるトーナメントを勝ち上がって最後の一枠を獲得しました。
岡沢セオン選手は、準々決勝で敗れた4人によるトーナメントで最後の一枠を獲得したことについて「負けたところから、もう一度頑張れた。精神的に強くなれた」と語っています。
さらに、意外にも敗れた準々決勝戦の内容に手ごたえを感じたという。
「1,2回とポイントを取られて、最終3回は倒されてもいいからと思って前にでたら、パンチも当たった。今まで、アウトボクシングしかしてこなかったが、フィジカル面でも負けないなと感じた。」と言う。
昨年の世界選手権で8強入りし、ディフェンスと長い距離での戦いには自信を得た。
五輪のメダルに向け、ポイントを取りきる攻撃力がカギになる。
本人も「オリンピックまではまだ時間がある」と語っていました。
「東京五輪はチャンス」岡澤セオンの体感した最強キューバ、カザフスタン
岡澤セオン選手のこれまでの戦績は
岡澤セオン選手のの戦績は通算では73勝20敗(KO勝ちは7回です)(2020年1月時点)
高校時代(日大山形高)は、インター杯ベスト8入り。
大学時代(中央大学)は、大学4年時(2017年秋)国体ライトウエルター級で準優勝で
全日本選手権は3位。
最近の戦績は
2019年4月アジア選手権で準優勝(日本勢36年ぶりの快挙)
(2019年 ボクシングASBCアジア選手権 (タイ・バンコク)動画)
岡澤セオン(日本) vs タバモ・マービン(ヨルダン)
2019年9月世界選手権ベスト8
2019年10月五輪テスト大会 優勝
2019年11月全日本選手権優勝 5対0の判定勝ち (2連覇MVP獲得)
(2019 全日本 決勝 69kg級 岡澤セオン 対 鈴木康弘 BOXING動画)
岡澤セオン選手のボクシングスタイルはどんな?
岡澤セオン選手のボクシングスタイルは、サウスポーの左構えで右手のガードをだらりと下げ軽快なステップでジャブ、ストレートを繰り出します。
連打のあとの素早いクリンチ。
岡澤選手いわく「パンチをもらわないことが第一。倒すより、どうしたら相手にとって嫌らしいかを考えている」と言う。
「相手に打たせないで打つボクシング」スタイルを目指す。この体の切れでもわかるが、やはり小学校・中学校時代9年間のレスリングの経験が今の、岡澤セオン選手のボクシングスタイルを作っているようです。
KO勝ちこそ少ないが、ガーナ出身の父親からゆずり受けた持ち前のばね、リズム感が生かされた軽快なボクシングがオリンピックでも期待できそうです。
岡澤セオン選手のボクシングを始めたきっかけ
山形生まれ山形育ちの岡澤セオンは地元市内の日大山形高校へ入学。
ボクシングを始めるきっかけは入学式当日「すごい学ランに金の時計、ネックレスをして仲間を引き連れていた上級生に、ボクシング部、入るよな?と言われて断れなかった」そうです。
そして、この日大山形時代に、ボクシングの基礎を徹底的に習得します。
ボクシングが、単なる殴り合いではなく距離とタイミングも支配を競う競技性に引かれる。「どれだけ頭を使えるかが大事なスポーツ」という頭脳を使ったボクシングを根底においている今の岡澤セオン選手のボクシングスタイルの基礎となります。
岡澤セオン選手は、鹿児島行きで大きな飛躍を遂げる
岡澤セオン選手は、一度内定していた都内の企業の就職を蹴って2018年に鹿児島の県体協職員として採用され鹿児島へ移ります。
そして鹿児島を「第二の故郷」としてボクシングの飛躍の転機をむかえることに。
実は、母には大学卒業後に引退して就職すると約束していたが、前年の全日本選手権ライトウエルター級の準決勝で敗れて未練を残すと、大学の後輩からも現役を続けるよう説得されました。
「鹿児島出身の後輩から、県体育協会が20年の地元国体に向けて指導員を探していると聞いて、親にも話さず内定を蹴り、かばん一つで鹿屋に来た」そうです。
そして、鹿児島のジムで、同じジムで練習する高校タイトル5冠のホープ、荒武一真
の練習量にショックを受けます。
「一緒にフィジカルトレーニングをしてもついていけなくて。それまで、練習は量より質だ、なんて周りに偉そうに言っていたのが恥ずかしくなった」と思い、荒武より先に帰らないと決めたそうです。
そして、練習量は大学時代に比べ飛躍的に増え体つきが変わり、どんどん動けるようになったといいます。
鹿児島へ移った当初は同階級で大人の練習相手がいないことに不安を感じたが「頭の中で強い相手を想像してサンドバッグを打つうちに、実際に対戦したときに強さを感じなくなった」。と言いいジムの会長で県連盟強化委員長の荒竹俊也氏から課されたメニューで
下半身を鍛え、アウトボクシングにさらに磨きをかけられました。
まさに、岡澤セオン選手は、運命に導かれるように、鹿児島で力をつけ、東京オリンピックを目指しています。
Sewon 岡澤セオンさんがリツイート
日本ボクシング連盟(JABF)
@Jabf_revival
·
2019年10月31日東京五輪ボクシングのテストイベント決勝戦(今日)に勝利し、退場する前にビクトリーポーズの男子ウェルター級・岡澤セオン(鹿児島県体育協会)
日本人出場者で唯一の優勝となりました
これは、岡澤セオン選手の東京五輪ボクシングのテストイベント決勝戦に勝利したときの
ツイッターです。
岡沢セオン選手への質問
岡沢セオン選手への質問紹介です。
名前の由来
ー名前の由来を教えてください。
ガーナ人の父の話しでは、古代エジプトの戦いの神や王の名にちなんでいるらしい。
本当の本名は、岡沢セオンレッツ・クインシー・メンサといいます。
自己分析
ー自己分析してください。
ビビりの調子乗りです。でもこの性格がボクシングに生きている。パンチをもらわない距離で戦えば、誰にも負けない自信があります。
休日のリラックス
ー休日のリラックス法は?
ラジオ番組を聞きながら、料理をつくる。有吉弘行さんの番組が好き。
得意料理
ー得意な料理があるとか?
バターチキンカレーは絶品です。
アマチュアボクシングの魅力
ーアマチュアボクシングの魅力を語ってください。
プロに比べて1試合3分×3ラウンドと短い分、テンポが速くて、パンチの交換も多い。
技術戦は、見ごたえがあります。審判になったつもりで採点をつけながら、さらに楽しめると思う。自分は、アマチュアボクシングに誇りを持っていて、プロより下に見られるのが嫌いなんです。
マイブーム
ーマイブームはありますか?
ヒップホップばかり聴いていたんだけど、友人に薦められてフランクシナトラにはまっている。「Fly Me To The Moon」が好き。
仲のいいアスリート
ー仲のいいアスリートは誰?
中央大学で同級生だったバレーボールの石川祐希と、競泳背泳ぎの砂間敬太。みんな一緒に来年のオリンピックに出られたら最高ですね。
過去の思い出の五輪
ー過去の思い出の五輪は?
小中学時代はレスリングをやっていたので伊調馨さんが好きだった。小学生のときに大会でサインをもらったのはいい思い出です。
試合前のルーティン
試合前のルーティンは?
試合当日の朝は、映画「ライオン・キング」のテーマ曲で必ず目覚める。グローブを着けたりシューズを履いたりするのは全部右からと決めている。
この1年の過ごし方
この1年をどう過ごす?
自分はまだチャンピオンじゃないので、大きな時間をもらったと思っている。フィジカルを鍛え、技術を上乗せして本番を迎えたい。
ー (日本経済新聞5月26日版より)
まとめ
今回は「岡澤セオンのオリンピック出場は? 高校、出身大学や戦績、身長など徹底解説」というテーマで、ボクシングの東京オリンピック候補に、近い距離にいる岡澤セオン選手の詳細を調べてみました。
今回の、東京オリンピック選手候補は岡澤選手をはじめ、プロの3階級制覇の田中恒成の兄の田中亮明や、高校での世界ユース選手権制覇堤駿斗、リオ五輪代表成松大介など強豪がそろっていて今から楽しみです。
岡澤セオン選手の東京オリンピックでの健闘を祈っています。
がんばって、ください。
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