日経の売り上げ高100億円以下の中堅上場企業「NEXT1000」を対象に、従業員一人当たりの営業利益の5年間平均をランキングした上位25位の結果。一位は「ストライク」2位がエニグモ、3位が日本ファルコム。
目次
2020年一人当たりの利益が高い企業ランキング「NEXT1000」
順位 社名 業容 1人当たりの 直近期の
営業利益 営業利益
1位 ストライク M&A仲介 2365万円 18.9億円
2位 エニグモ 個人輸入代行 2130万円 21.4億円
3位 日本ファルコム ゲームソフト開発 1884万円 14.7億円
4位 北の達人コーポ 健康食品・化粧品 1810万円 18.6億円
ー レーション の販売
5位 センチュリー21 不動産仲介FC 1669万円 12.1億円
6位 アルファポリス ネット小説など 1660万円 13.6億円
ー ジャパン の出版
7位 モーニングスター 投信商品評価 1437万円 16.5億円
8位 日本エス・エイチ 企業向け適性 1348万円 12.3億円
ー エル テスト販売
9位 イトクロ 学習塾検索サイト 1235万円 14.4億円
10位 ウェルス・マネ 不動産投資 1207万円 7.5億円
ー ジメント
11位 ブロッコリー キャラクタ 1036万円 8.1億円 ー玩具
12位 朝日ネット ネット接続大手 990万円 12.7億円
13位 東京楽天地 不動産賃貸・映画興行 984万円 8.5億円
14位 モルファ 画像処理ソフト 968万円 5.9億円
15位 ぺステラ プラント解体工事 953万円 5.0億円
16位 モバイル スマホゲーム開発 933万円 11.1億円
ー ファクトリー
17位 エスティック 電動ね締め機 911万円 17.3億円
18位 トリケミカル 半導体用化学薬品 893万円 21.5億円
ー 研究所 製造
19位 テクノメディカ 採血管準備装置開発 871万円 15.2億円
20位 Abalance ソフトウェアの開発 869万円 6.1億円
20位 大研医器 医療機器の開発・販売 869万円 12.5億円
22位 イマジニア スマホ向けゲーム 846万円 7.1億円
ー サービス
23位 新報国製鉄 特殊合金 842万円 6.0億円
24位 デジタルアーツ 閲覧制限ソフト開発 838万円 26.3億円
25位 スーパーツール 作業工具製造 809万円 9.5億円
ー (日本経済新聞発表)
2020年一人当たりの利益が高い企業ランキング講評
調査の概要は、直近決算期の売利上げが100億円以下の上場企業987社が対象。
ただし、直近の従業員数が50人未満の企業は除いて調査。
インターネット上でのマッチングやゲーム・小説などのコンテンツ開発を手がける
企業が上位に並んだ。
インターネット上に安定して稼げる取引の仕組みを築いた企業が目立つ結果となっている。
首位は、中小企業に特化したM&A仲介サービスのストライク。
ストライクは、経営者にセミナーを開くなどして企業を「売りたい」という相談を受ける。
そこから、条件の合う買い手をネットで募ったり自社のデータベースから探したりする。
2位のエニグモは、日本に住んでいて、海外ブランドの衣料品やバッグが欲しい人と、海外在住で商品を買える人をつなぐ。
1月の会員数は730万人で3年間で8割増えているという。
3位の日本ファルコムは、1981年に設立されたことに始まり、その後2001年にゲーム部門を分割したことでより一層活躍を遂げました。
日本のパソコンゲームの黎明期からある数少ないゲームメーカーとして知られ、現在までに数多くのタイトルを発売しています。
日本ファルコムの事業内容は、ロールプレイングゲームを中心に、時代に合ったゲームタイトルを製作することで進化を続けてきて最近ではオンラインゲームの市場にも参入しております。
また音楽CDの企画、製作、販売などゲームに関連した音楽事業も行なっています。
4位の北の達人コーポレーションは、主にインターネット上で一般消費者向けに自社オリジナルブランドの健康美容商品等を販売する「Eコマース事業」を行っています。
各製品ごとにその分野において最も優れた技術を持つOEM企業と提携。
外部及びOEM先も得意分野はそれぞれで、それらを見定め製品ごとにそれぞれ委託先を設定することで、製品自体の品質や顧客満足度を高めている。
受注業務、サイト制作、販売促進ツール等の企画制作、システム開発、広告運用、カスタマーサポート等の顧客接点、顧客サポートについては極力外注化はせずに社内でおこなう。
定期購入型のビジネスモデルを採用し、主に健康美容商品等を販売する総合サイト「北の快適工房」において、『カイテキオリゴ』をはじめとした31商品(2020年2月末現在)を提供。
商品は、購入者による満足度・実感度を重視しており、試作品のモニター調査を徹底して行い、確かな満足度・実感度が得られるものだけを商品化して顧客満足度を高めている。
5位は、センチュリー21です。
センチュリー21は1971年アメリカで誕生し、質・規模ともに不動産業界No.1のリーダーになることを目指す世界最大級の不動産流通ネットワークです。
その店舗数は世界76の国と地域に7,000店、10万人以上のスタッフが働いています。
日本国内では1983年に当社が設立され、北は北海道から南は沖縄まで、全国に921店舗を展開しています。
国内に直営店を有せず、フランチャイズの本部機能のみの事業を行っているのが特徴。
メインの業務が、加盟店に対する業務営業支援、不動産専門コンサルティングを行う。
6位のアルファポリスは、アマチュアの小説や漫画をネット公開し、読者評価が高ければ電子・紙の書籍として販売する。
9位のイトクロは、全国の大学や専門学校、学習塾などの情報サイトを営む。
資料請求ができ、口コミを読めることから利用者が増えている。
14位のモルファは画像処理のソフトウェアを開発する。
主力はスマートホフォンでパノラマ画像を撮影する製品を開発。
韓国・サムスン電子などのスマホに使われており、複数の画像をつなぎ合わせる際、つなぎ目を目ださたせない技術に強みを持つ。
販売台数に応じてライセンス料を受け取っている。
人工知能(AI)の一種である深層学習の活用に力を入れている。
画像上の物体を認識し、それぞれに適したデータ処理をする技術を米クアルコムと開発中。
16位のモバイルファクトリーは、スマートフォン用のゲームや着信メロディーを提供している。
主力のゲーム「ステーションメモリーズ」はスマホの位置情報を活用しながら鉄道の駅を回るスタンプラリーのような内容。
登場するキャラクターが実在の鉄道や駅のキャンペーンに使われるなど、根強い人気を持っている。
足元で力を入れているのはブロックチェーン(分散型台帳)技術の開発で、自社の技術を使ったゲームを年内に投入する。
まとめ
今回は、「2020年一人当たりの高い企業ランキング「NEXT1000」対象」というテーマでお送りしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。