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名ばかりフリーランスは同一労働同一賃金で改善するか?

名ばかりフリーランスの保護が、国の進める働き方改革のなかで、取り残されている状態です。2020年4月より同一労働同一賃金の導入で、今回規制がかなり厳しくなった派遣労働ではすでに賃金が5%ほど上がり始めています。今後フリーランスが企業の抜け道にならないように抜け穴を塞ぐ必要があります。

請負の打ち合わせ会議

 

目次

名ばかりフリーランスの意味と実態

「名ばかりフリーランス」とは、仕事の大半を特定の限られた数の企業に依存している、あるいは仕事先に専属の取り決めがあるフリーランスで、仕事を請け負いで受注する形態です。

では、名ばかりフリーランスの実態はどうかといいますと、2019年の内閣府の推計では、全労働人口約6000万人のうち306万~341万人がフリーランス形態の仕事をしています。

全就労者の約%を占めます。

そのフリーランスのうちの39.5%が特定の取引先と専属あるいは優先の取り決めをしているか、あるいは、取り決めはないが専属や優先が慣行になっている、という状態です。

名ばかりフリーランスはなにが問題か?

この「名ばかりフリーランス」は、特定の取引先に対して、仕事を請け負う依存度が高いため、取引先に対して弱い立場に立たされる傾向があります。

取引先との取り決めの遵守や、無理な押し付けに対し違背すると、次の契約更新がされなかったり、契約を解除されたりします。

さらに、報酬が期日までに支払われなかったりしてもそれに従わざるをえないケースもあります。いわば、取引先の強引な押し付けをされがちになってしまいます。

大量に業務に追われるビジネスマン

名ばかりフリーランスは「働き方改革」でどう変わったか。

2019年4月から大企業で「働き方改革」の一環として残業時間の上限規制が適用になりました。

そこで、企業は社員に残業させられなくなった仕事を外注のフリーランスに委託する量がる得ました。

実際、従来よりも1.5倍業務委託量が増えたという大手転職業者のデータもあります。

つまり、フリーランスにとって仕事量は増えたわけで、その点だけ見れば、社員も過労動が減り、フリーランスへの委託受注量も増え「働き方改革」のメリットがでている感じもしますが、中長期的には、問題がありそうです。

仕事を抱えているビジネスマン

名ばかりフリーランスは同一労働同一賃金で改善するか

「名ばかりフリーランス」の保護が、国の進める働き方改革のなかで、取り残されている状態です。

2020年4月より同一労働同一賃金の導入で、今回規制がかなり厳しくなった派遣労働では
すでに賃金が5%ほど上がり始めています。

 

今後、派遣先企業も、派遣業者も今までのように派遣社員を安くて、便利なる動力として使えなくなりました。

なぜかというと、今回の「同一労働同一賃金」の派遣型雇用への適用に関しては、派遣社員の賃金を企業の正社員に合わせるか、あるいは、その地域の水準以上にするかの二者択一になったので実質最低賃金が保証されるようになりました。

一方、業務請負型のフリーランスには、今のところ最低賃金や労働時間の規制はありません。

そのなかで、立場の弱い名ばかりフリーランスに過酷なしわよせがくる可能性があります。

今のところ、「名ばかりフリーランス」に対する保護の法制化は進んでいません。

まだ、国は対象の定義の議論段階で2年以上費やしています。

名ばかりフリーランスは同一労働同一賃金での企業の「抜け穴」かするのは必至

今までも、派遣業法一つをとってみても、国が派遣労働者の保護を立法趣旨として、法制化しても企業はそれを逆手にとって抜け穴をさがし散々派遣労働者の労働力を搾取してきました。

この企業の利益至上主義はかわりません。今国を挙げて、企業も、労働者もお互いウィンウィンの関係にしようとう意識は当分企業には伝わらないでしょう。

そうだとすると、この先考えられるのは、派遣を減らし、請負の形を増やし、安い労働力の確保を企むでしょう。

つまり、「名ばかりフリーランス」の急増です。

 

今は一時的に「名ばかりフリーランス」の仕事量は増えていますが「名ばかりフリーランス」の人数が増え受給バランスが崩れれば、悪い条件で仕事を請け負わなければならなくなります。

そのときフリーランスには、最低賃金の補償は、ありません。

 

この問題は、ネットでもより多くの「名ばかりフリーランス」の声をあげ国の重たい腰をあげさせなくてはなりません。

 

名ばかりフリーランスのネットでの声

名ばかりフリーランスのネットでの声も様々あがっています。

 

「「ほぼ専属」の「名ばかりフリーランス」なんていう状況は絶対に避けるべき。 結果的にそうなるなら正社員になった方がいいし、最低でもその会社からの売上が2,000万円ぐらいは上がってないと、リスクだけ取ってしまってる。 ファッション起業家にありがちな末路」

 

「特定の1病院からの受注が仕事の大半を占める「名ばかりフリーランス」」っているよね / フリーランス進まぬ保護 」

「特定の1社からの受注が仕事の大半を占める「名ばかりフリーランス」: 企業からしたら正社員的に働いてもらい、報酬は社保の負担はしないフリーランスで、いいとこ取りな感じなんですね。 フリーランス進まぬ保護 」

「そのうち、名ばかりフリーランスの事例も出てきそうな気もしてます。 取引先が実質的に指示・監督してたら、労働法が適用される的な。」

「そのうち、名ばかりフリーランスの事例も出てきそうな気もしてます。 取引先が実質的に指示・監督してたら、労働法が適用される的な。」

引用:https://search.yahoo.co.jp

以上今回は、「名ばかりフリーランスは同一労働同一賃金で改善するか?」というテーマで

今後、問題化しそうな「名ばかりフリーランス」についてまとめてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

なお今回の内容の関連記事もご覧ください。

「同一労働同一賃金問題点とは。派遣社員の立場でやさしく解説」

 

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