中国の「全人類への犯罪」にイタリアで激怒の声。「中国政府の新型コロナウイルスの隠蔽工作は全人類に対する犯罪だ」イタリアのサルビーニ氏中国に批判の声を上げる。WHOも「中国は重要な資料を隠し、最小限の資料だけ提供」と暴露。さらに全世界の、医療器具、マスクを買い占めていた事実も明らかになってきました。
目次
サルビーニ氏中国に批判の声「全人類への犯罪」
中国の「全人類への犯罪」にイタリアで激怒の声です。サルビーニ氏は「中国政府の新型コロナウイルスの隠蔽工作は全人類に対する犯罪だ」と主張。
イタリアの有力政治家によるこんな激しい糾弾の言葉が、欧米メディアで繰り返し報じられています。
マッテオ・サルヴィーニ氏は、イタリアの政治家で、2019年8月まで、大臣職にいました。
中国の習近平政権が当初、新型コロナウイルスの感染拡大を隠し、感染の状況などについて虚偽の情報を流していたことに対しては米国でも多方面から非難が浴びせられている最中です。
マッテオ・サルヴィーニ氏は、「全人類への犯罪」という激しい表現を使い、厳しく中国を糾弾しています。
中国は「全人類に対する罪を犯した」のか?
イタリアの前副首相で右派有力政党「同盟」の党首(書記長)、マッテオ・サルビーニ氏である。サルビーニ氏はイタリア議会などで次のように発言しました。
「もし中国政府がコロナウイルスの感染について早くから知っていて、あえてそのことを公に知らせなかったとすれば、全人類に対する罪を犯したことになる」
「もし」という条件をつけてはいるが、中国政府がコロナウイルスの武漢での拡散を隠したことは周知の事実である。
つまりサルビーニ氏は「全人類に対する罪を犯した」として明確に中国を攻撃しているのだ。
サルビーニ氏は47歳のイタリア議会上院議員で、現在イタリア政界で最も注目を集める政治家の1人で、欧州議会議員を3期務めたあと、右派政党「同盟」を率いて2018年の総選挙で第三党となり、連立政権の副首相兼内相に就任した。
2019年9月には内閣を離れたが、その後も活発な政治活動を展開してきた。
4月から5月にかけ、サルビーニ氏は数回、同じ趣旨の中国非難を繰り返した。議会で次のように述べたことも報道されている。
「中国は新型コロナウイルスのパンデミックを隠蔽することによって全人類への罪を犯した」
サルビーニ氏が、中国は新型コロナウイルスのパンデミックを隠蔽することによって全人類への罪を犯したと主張する。
イタリアの中国政策も批判!
ジュセッペ・コンテ首相が率いる連立政権は中国への接近策をとってきたが、サルビーニ氏は中国への接近を一貫して批判してきた。
イタリアが中国の「一帯一路」構想に参加して、中国から技術者や学生、移民などを多数受け入れてきたことに対しても、サルビーニ氏の「同盟」は批判的だった。
新型コロナウイルスがイタリアで爆発的に感染拡大する直前の1月下旬、中国に帰って「春節」を過ごしたイタリア在住の中国人がイタリアに戻ってきた。
イタリア政府は、感染拡大を防ぐ水際対策として彼らの検査、隔離等を一切行わなかった。
その結果、イタリアで悲劇的な感染爆発が起こり、全国民の封鎖状態が長く続いた。
6月頭時点で、感染者は累計23万3000人を超えて世界第9位、死者は3万3000人を超え、世界第3位を記録している。
WHOが、中国は隠ぺいしていたと暴露
WHOは、「中国は重要な資料を隠し、最小限の資料だけ提供」と暴露しています。
新型コロナウイルス感染症事態に対して中国を称賛してきた世界保健機構(WHO)は、実際のところ内部では中国の資料提供が遅いという不満がかなりあったという報道が出ています。
6月2日、香港のサウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、WHOの内部文書とEメール、そして内部の職員たちとのインタビューを総合した結果、中国保健システム内の厳格な情報統制と機関間の競争により、新型コロナに関する情報共有が遅くなっていた事実が判明。
また中国は1月の時点で、中国政府の研究所が新型コロナの遺伝子地図を完全に解読したにもかかわらず、一週間以上経ってからその情報を公開したことが伝えられた。
非公開会議では、WHO関係者たちの間で、中国が新型コロナ拡散の推移と危険性を判断するのに十分な資料を共有しないままでいることに対して、不満の声が出ていたとSCMPは伝えています。
WHO中国担当最高委員会の責任者は「中国官営放送であるCCTVに出演する15分前になって、やっと情報を我々に提供した」と吐露しました。
それでもWHOは新型コロナ事態で、中国の迅速な対応が光っていると称賛し、中国当局が遺伝子地図をすぐさま共有したことに感謝を表明した態度をとっていました。
その理由は、中国は重要な資料は隠し、最小限の資料だけを提供したため、WHOがより多くの情報を速やかに得るために中国をおだててる目的で、褒め称えたとみられると、SCMPは伝えています。
中国の行動
中国は、はヨーロッパでのコロナウイルスの発生に迅速に対応し、医師、人工呼吸器、マスク、その他の医療援助を最悪の影響を受けた場所に送っています。
確かに、それはそれ自身の発生よりもこの発生に対してはるかに迅速に行動したようです-それが逆であったならば、ヨーロッパの発生はそれほど破滅的ではなかったかもしれません。
しかし、援助の申し出にもかかわらず、いくつかの四半期で感謝して受け取られた他のものは、北京の動機についてはるかに懐疑的でした。
多くの人は、彼らが一種のホワイトウォッシングになっていると疑っています。
これは、初期の失敗から注意をそらし、大陸全体でウイルスの大規模暴力の責任を負う人から焦点を移す努力です。
ヨーロッパ全体で、中国の申し出に心は固くなり、印象操作をしようとする中国の努力は、見事に裏目に出そうとしています。
そして、中国は、情報を速やかに公開するのを遅延させその隙をねらって、全世界の、医療器具、マスクを買い占めていた事実も明らかになってきました。
まとめ
今回は「イタリアのサルビーニ氏中国に批判の声「全人類への犯罪」」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
Salvini