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「バイバイ、ヴァンプ!」は同性愛者を差別しているか激論!

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ヴァンパイア(吸血鬼)にかまれると同性を好きになるという設定の映画「バイバイ、ヴァンプ!」をめぐり、インターネット上で「同性愛者に対する差別だ」などと問題視する声が上がっている。公開後、作品を鑑賞した人たちから、同作の描写に対して「当事者を傷つけ
る」「同性愛を笑いに扱っていて許せない」などと批判する投稿がSNS上などで相次いだ。また、同作の公開停止を求める署名活動もインターネット上で始まっている。そうしたなか、AbemaTV/『AbemaPrime』で製作者と、この映画に批判的な立場の人などでテレビ討論が行われ同性愛差別かどうかの激論が行われた。今この「バイバイ、ヴァンプ!」をめぐる議論の行方はどうなるでしょうか?

行きかう人

行きかう人

 

 問題になっている映画「バイバイ、ヴァンプ!」のストーリー

映画「バイバイ、ヴァンプ!」のストーリーは、茨城県のある町の高校を舞台にしています。

ヴァンパイアにかまれた生徒が同性を好きになる設定で、主人公の親友・吾郎が人影に襲われた翌日、女装した同性愛者になって出現します。

 

クラス中が大騒ぎとなり、街には“ヴァンパイアが出現している”との噂が流れたことから、主人公たちは“ヴァンパイアに噛まれたことで同性愛者になったのでは”と考え始めます。

実は永遠の命を持つヴァンパイアたちが数百年の時を経て新しい王国の建設を計画。その計画にこの街を選んでいた…。というストーリーです。

 

制作側は「青春×ホラー×ちょっぴりコメディ映画」の映画で、「突拍子もないストーリーで描かれる本作は、高校生の異性に対する恋愛感情や友情といったものを、予想外の展開で描かれた笑いもある青春ホラー映画となっています」などと説明しています。

 映画「バイバイ、ヴァンプ!」の製作者側の意見

映画「バイバイ、ヴァンプ!」の製作者側の意見は次のような感じです。

まず、映画「バイバイ、ヴァンプ!」製作委員会はHP上には以下掲載。

この映画には一部、同性愛の方々に対し不快な思いを抱かせる表現が含まれているかもしれませんが、同性愛を差別する作品ではありません。愛とは自由であり、人それぞれの
愛が尊重されるものであるというテーマのもと、製作されました」。「この作品は、そのテーマをエンターテインメントな作風で描いているため、一部の方に誤解や混乱を招いた事をお詫(わ)び申し上げます」とあります。

AbemaTV/『AbemaPrime』の討論中の製作者側意見は以下。

製作者側としては映画のエグゼクティブプロデューサー吉本氏が以下の意見を述べた。

有料コンテンツだ。“こんなものは許せない”と思う人は見なければいい。

表現の自由というものがある。

同性愛者を馬鹿にしているものではなく、信念をもって作っている

それは誤解されたくない。

一部分を切り取って話をされたら、これは差別だということになってくるという問題はあるが、差別をしているということは絶対にあり得ない中身の作り方をしている。

気楽に見られる面白さがある作品だと僕たちは思っている

作品としてひどいというのは、あなた個人の意見だ。

我々としては差別はないと思って作っているわけで、差別があると考える人がいるからといって全てを公開停止しなければいけないかというと、それはちょっと違うのではないか

それは表現の自由を奪うものではないか。

 反対者オープンリーゲイの松岡氏の意見

私も同性愛者の1人として映画を拝見したが、予告編くらいひどい作品だったと感じているし、傷ついたし、憤りを覚えた。

今おっしゃったコメントも、ほとんどが偏見だったり、間違っている部分が非常に多かっ
たりしたと思っている。

 

この映画の問題点は大きく分けて3つあると思っている。1つ目が、同性愛というのは「性欲の塊」であって、「異性愛こそが愛である」という位置づけをしていること。

 

2つ目が、同性愛という社会的マイノリティに置かれる人について、「噛まれると感染する」という位置づけにしていること。

 

3つ目が、「愛は自由だ」と言いながらも、同性愛に対するこれまでの偏見を助長するだけであるという点だ。

 

ゲイやバイセクシュアル男性の自殺企図率は異性愛者の人の約6倍という調査がある。

 

広辞苑で長らく同性愛が「異常性欲」だと書かれていたように当事者を追い詰めてきた要因の一つにメディアの表現があるが、この映画にも、そうした日本の現状がそのまま表れていた。

結局は同性愛者たちを劣位に置いて笑いものにする差別的な文化、雰囲気が日本にはある。

 

吉本プロデューサーの周りにはカミングアウトしている人がいるのかもしれないが、そういう人はまだまだ多くない。

 

だからこそ近年、LGBTと呼ばれている人たちが社会運動を展開し、偏見をなくしていこうと頑張っている。

 

ドラマなどでも、面白くてコメディで、かつ適切に描いているものも増えてきている中、この映画が2020年に公開されたとことに非常に憤りを感じているし、特に若い人たちに偏見を植え付けることになるのが本当に辛い。

 

今回、公開中止を求めるキャンペーンを打ち上げているのは高校生だ。高校生にそんなことをやらせていること自体に大人として責任を感じる。

 

いつまで、こういった属性で誰かを貶めるような表現で笑いをとっているのか。

 

そして制作、タレント事務所、配給会社、行政、または映画倫理機構など、本当に様々な人が携わっているのに、誰もこの問題に気づけなかったのかと、びっくりしている。

 

端的に今すぐに公開を停止して欲しい。

やはり作品全体が差別的だと言わざるを得ない。

 

切り取る以前に、作品が出しているメッセージ自体、同性愛というのは異常性欲で、異性愛こそが愛だと位置付けている。

どうしたって差別的だ。また、半分以上の人が面白がっていて、3割くらいの人が“傷ついた。

本当に辛い”と言っていた場合でも、“それは少数の人たちが傷ついているだけだから別に関係ない”とおっしゃるのか。

そうやってマジョリティ側がマイノリティの側を踏みつけて面白おかしく笑っているという映像が良い作品だと思っているということで間違いないか。

やはりそこに差別の本質があると思う。

 

結局、笑いにしてマイノリティを貶め、そういった属性を気持ち悪いなどと言ってきたから差別が再生産されてきた。

 

カミングアウトすると笑い者にされ、自分は生きるのが辛い、死にたいと思ってしまう人がいるのに、それを“悪気がないから。

これは面白いただの作品だから”と言うことによって、その人たちを社会の外に追いやっていく。

そこにちょっと懸念がある。おっしゃる通り自由に表現していいと思う。

ただその表現の自由には、それに反対する自由も担保されている。

そこで今まではマイノリティの人たちの声が小さかった。

 

インターネットの力もあるが、傷ついたという声が上げやすくなり、それがちゃんとマジョリティ側にも届くようになった。

 

そうやって問題になった時に「見なければいい。あまり気にしなくていい」と言ってしまうと、常にマイノリティは攻撃的にされ、いじめられながら生きていかなければならなくなってしまう。

 

一方で、箕輪さんがおっしゃった通り、公権力をもって停止させるということはやってはいけないと思う。

 

だからこそ、制作陣にちゃんと考えてもらいたいし、今の文脈においてはもう擁護の余地がないというか、作品として酷すぎる。これは公開を中止してほしいというのが私の意見だ。

 

ただ、場合によっては停止後に作り直して、より良い作品を出してくれるなら、こちらとしてはすごく嬉しい。

傷ついた人たちを差別し、踏みつけながらも、笑っている人がいればそれでいいということか。

自由

自由

 他の討論参加者の意見

他の他の討論参加者の意見は以下。

カンニング竹山氏は、僕はコメディをやっているが、吉本さんが勘違いなさっているのは、嫌がっている人たちを排除するというか、傷つける笑いになってしまっている。

 

それがはたしてコメディという概念に入るかといったら、僕は入らないと思う。

吉本さん、今ご自分ではっきりとおっしゃった。

「面白おかしく見てもらえるかということを」と。

ということは、この映画を「面白おかしく見てください」ということだ。

プロデューサーさんがそうおっしゃったら、それは「同性愛って面白いでしょう」と
いうメッセージを作っているということにはならないか。

 

箕輪厚介(幻冬舎編集者)氏の意見は以下。

僕もまだ見ていないので言う資格はないが、これだけ批判を浴びているということは、傷つく人がいるということだ。

ただ、何の法的根拠をもって公開中止にするのかという問題もある。

 

はっきり言って表現の中にはものすごく過激なものもあるし、みんなが喜ばなければといけないとも思わない。

ただ、そこは制作陣のセンスだったり、空気を感じる能力だったりが必要だ。

僕もコンテンツを作る人間として、時代の空気を感じながら、ギリギリのラインを攻め、人を傷つけないところを行く。

ただ、こういうものはSNSですごい批判を浴びると思うし、僕個人の意見としては、正直もうそんなに触らなくていいのではないかなという気はする。

何かセンス悪いな”で終わりでいいのではないか

 「バイバイ、ヴァンプ!」に反対する動き

公開に合わせ、男性でも女性でもないXジェンダーを表明している高校生が署名活動をChange.org上で展開、7000人を超える賛同が集まっています。

 

発起人の高校生は、映画を見た上で「同性愛は“快楽”に溺れているだけで“愛はない”という表現があった」「“あいつ、俺のお尻狙っているかも”など、人前で性的接触を行うような認識」「“でも、ホモになるんだぜ”という差別的なセリフがあった」

と指摘、公開停止を求めています。

 「バイバイ、ヴァンプ!」に対するネット上の意見

「バイバイ、ヴァンプ!」に対するネット上の意見を紹介します。

「噛まれると同性愛者になる、というところまでは百歩譲ってそういう設定なんだで納得出来るけど、「(噛まれると)同性愛者になりたくないから逃げる。感染者は殲滅しなきゃいけない」というゾンビものの構造を借りているところがいけないと思う。
つまり同性愛者は一人として生かしておけないというメッセージに感じられるという事。
しかも中高生向けのキャスティングで、自分の性指向に悩む十代の子が見たらどれほど絶望的な気持ちになるかと思うと「表現の自由」や「創作の自由」で片付けてはいけない。

映画製作なんて何十人、何百人も関わっていて公式の弁明しか出てこないとは差別問題に疎い日本を晒していてみっともない。」

「これは発想がひどいと思うけど。吸血鬼に噛まれたら伝染病やウィルスのように移るってイメージでしょ?病気みたいじゃない?

例えばアメリカで、噛まれたら黄色人種になる映画
韓国で噛まれたら日本人になる映画

なんて作ってたらかなり程度が低いし、発想が頭悪いと思うけど。」

「別にSFなんだしどんな設定でも面白ければいいんじゃない?って思ってしまうんだけど。」

「噛まれると同性愛者にと言う設定とゾンビを結びつけたのが最大の間違い。
世間一般のゾンビのイメージって、感染する、気持ち悪い、駆除の対象じゃない?
同性愛者=こんなイメージみたいなのが容易に想像できる設定なのがまずいんだと思う。」

「みんな観なきゃいい。金だして、映画撮ったのに、誰も観てくれない。これがこの手の「芸術、エンターテイメントならなにしてもいい」という人種に一番効く。」

「現実の世界でも同性愛者というだけで同級生からいじめを受けたり避けられ孤立し、
自殺する若者が沢山いるという社会問題があるのに、何故この設定にしたのか疑問。」
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200217-00000047-asahi-movi

以上ネットの声でした。

 同性愛に対する根強い偏見が背景にある?

今回紹介したAbemaTV/『AbemaPrime』の討論は、かなりこの問題を考えるときの参考になったのではないかと思います。

私は、すぐに感じたのが、この日本ではまだ同性愛に対する偏見が相当あると思いました。

そして、この討論での反対者オープンリーゲイの松岡氏の言葉は、そんな背景があるからこそ「心にしみるもの」があります。

逆に、製作者のエグゼクティブプロデューサー吉本氏は、立場上ああいわなければならないのでしょう。ビジネスですから。

ただ、その吉本氏の言葉の中で、「信念をもって」という言葉は何も響きません。

 

またこの映画は「愛とは自由であり、人それぞれの愛が尊重されるものであるというテーマのもと、製作されました」は、あとから取ってつけたテーマとしか思えません。

反対者オープンリーゲイの松岡氏の心情レベルの事で制作側の吉本氏が反論すればするほど無理があります。

結局、吉本氏いわく、「表現の自由」「有料コンテンツだ。“こんなものは許せない”と思う人は見なければいい。」という商売レベルの話で逃げざるを得ないでしょう。

 

そして、今回のこの映画の本質は、当の吉本氏が語っているように「気楽に見られる面白さがある作品だと僕たちは思っている。」が、この映画のコンセプトだったんでしょう。

 

ただ、今問題にしているのは、「気楽に見られる面白さがある作品」の反面、不快な思いをしなければならない人が大勢いるということです。

そして、この映画の企画、制作段階では製作者も出演者も誰も気が付かなかったのでしょう。

私が、日本では、まだ同性愛に対する偏見が相当あると思ったのはその点です。

 

そもそもこの映画のストーリーは、日本人に根差した同性愛者への偏見を使ってストーリーを面白くさせています。

そして、そのことを何のこだわりもなく自然に受け入れている製作者、企画者が問題ではないでしょうか。

そして、箕輪厚介(幻冬舎編集者)氏に至っては、映画上映中止の法的根拠などと言って話の本質をずらしにかかっています。やはり業界人にすぎないのでしょう。

 

日本文化には、少数派を、ターゲットにして楽しんだり差別したりする部分は確かにあります。

 

今回アメリカ大統領選にはブティジェッジ氏が健闘しています。

ブティジェッジ氏はゲイで自らカミングアウトして、演説では、ブティジェッジ氏の彼氏も壇上に上がり応援しています。

アメリカ国民はゲイであるブティジェッジ氏を受け入れています。

ですが、そのアメリカでも先日トランプ支持のテレビ司会者が「米国はまだ、ゲイが大統
領に当選できる国ではない」と発言しています。

日本より進んだアメリカでも、やはり少数派が苦しむ状況は存在しています。

日本も、もう少し、少数派にも気遣いできる社会の雰囲気ができていけばいいと思います。

 まとめ

今回は、「「バイバイ、ヴァンプ!」は同性愛者を差別しているか激論!」というテーマでお送りしました。

ネットでは、賛否両論沸騰して激論になっています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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