台湾デジタル大臣オードリー・タン(Audrey Tang)が提唱するこれからの民主主義はどんな形のものでしょうか?台湾はこれまでウイルスの蔓延を阻止することができました。オードリー・タン「#OSOSNZの祈り」。
目次
オードリー・タンが提唱するこれからの民主主義とは!
オードリー・タン(Audrey Tang)は、人々がアイデアを提案し、それを増幅し、自分で選択すると、社会が変わると信じています。
つまり、誰かの優れたアイデアが、ソーシャルメディアで増幅され、個々の市民が良い考えを自分で選択でき行動する社会です。
これにより、例えば、台湾はこの度の新型コロナウィルスイルスの蔓延を阻止することができました実績があります。
この考えの背景には、オードリー・タンのデジタル技術の専門家のスキルと、それを使う市民が前提として、前向きな方向で変化をもたらすと信じているからでもあります。
民主主義の意思決定の過程でコンセンサスを構築しようとする場合、コンセンサスと少数派の見解のバランスについてはオードリー・タンはどう考えているでしょうか?
つまり少数意見をどう扱うかという問題でもあります。
これについては、オードリー・タンが日々の民主主義で求めているのはコンセンサスではなく、人々が参加することを奨励する「非常に柔らかい形のコンセンサス」であるとオードリー・タンは考えます。
オードリー・タンが奨励する「非常に柔らかい形のコンセンサス」により具体的には、オードリー・タンは、そのようなコンセンサスは、脆弱な人々、疎外された人々、または少数派のアイデアを持つ人々にとって、より多くの余地が与えられると考えています。
目的は、大多数がアイデアを全面的に支持するよう説得するのではなく、人々に自ら納得してもらうことです。そこで初めて少数意見のひととも「それと共存できる」。
これこそ、社会革新による民主主義の強化ではないでしょうか。
オードリー・タンは、これに関し実際の1つの例を述べています。
同性結婚を合法化するという台湾の決定です。
制限といくつかの厳しい反対に直面しましたが、2019年5月、台湾は同性愛者の結婚に関する法律を可決したアジアで最初の国となりました。
オードリー・タンによると、それは正に夫婦と同じ権利と義務を伴いますが、「家族と結婚しません」。
オードリー・タンはこれを社会により多様性をもたらすことへのステップとして見ています。
Tangが言うように、社会イノベーションは、より正確には、民主主義、つまり「日々の民主主義」を強化することです。台湾の人々はパンデミックを生き抜いているため、ITはプロセスの中心的存在です。
ソーシャルメディアで正しい情報を選択するコツ
ソーシャルメディアは実際に平等な参加を可能にする包括的なプラットフォームを提供していくでしょう。
しかし、その欠点は、ITが両刃の剣になる可能性があることです。
例えば、デマ、フェイクニュース、ネットでのいじめなど負の側面も無視できません。
例えば、ネットいじめは、ソーシャルメディアが二極化を深めるツールになることができる程度に否定的に機能する極端なケースです。
オードリー・タンは「フェイクニュース対策とジャーナリズム」というテーマの動画でこのようなデマ、フェークニュースをどう対策し、ソーシャルメディアで正しい情報を選択するコツのヒントを語っています。
ーPart.2「フェイクニュース対策とジャーナリズム」|オードリー・タンとの対話
台湾で情報の正しさを見守るのは「インディペンデントなジャーナリスト」、そして「ロボット犬」?
溢れるデマをいかに助長させず、正しい情報を市民に届けるのか。信頼の置けるデータベースの情報を届けるためのデジタルツールの工夫から、政府とジャーナリストとの協力関係の必要まで、台湾の“デジタル大臣”オードリー・タン氏が解説。
オードリー・タン「#OSOSNZの祈り」
オードリー・タンの「#OSOSNZ」のtwitterに「#OSOSNZの祈り」というデジタル社会を生きるうえでのアドバイスがあります。
オードリー・タンAudrey Tang
My #OSOSNZ prayer. Thank you all fabulous people!
when we see “internet of things”,Let’s make it an internet of beings.
when we see “virtual reality”,Let’s make it a shared reality.
when we see “machine learning”,Let’s make it collaboratetive learning.
when we see “user experience”,Let’s make it about human experience.
when we hear”the singularity is near”,let us remember:plurality is here.
引用:オードリー・タンAudrey Tangtwitter
訳)
#OSOSNZの祈り。素敵な皆さん、ありがとうございました!
「もののインターネット」を見たら、それを人間のインターネットにしましょう。
「仮想現実」を見たら、それを「共有現実」にしよう。
「機械学習」を見たら、「協調学習」していきましょう。
「ユーザーエクスペリエンス」を目にしたときは、「人間のエクスペリエンス」について考えましょう。
「特異点が近い」と聞くと、「複数がここにある」ことを思い出してください。
まとめ
今回は「台湾デジタル大臣オードリー・タンが提唱するこれからの民主主義とは!」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。