10月15日実施の第79期順位戦C級2組5回戦服部慎一郎四段・竹内雄悟五段対局の講評と棋譜。結果は服部慎一郎四段が勝ちました。服部四段は今年4月にデビューしたばかりの21歳の新人棋士。順位戦初参加の服部四段は順位が52人中51位。昇級のためには1敗が限度です。
目次
第79期順位C級2組5回戦服部慎一郎四段・竹内雄悟五段対局講評。
10月15日に行われた第79期順位戦C級2組5回戦服部慎一郎四段・竹内雄悟五段対局の講評です。
10月15日に第79期順位戦C級2組の5回戦が東西の将棋会館で行われました。
52人の大所帯のC級2組は最終10回戦を除き、各回戦2日に分けて対局が組まれます。昨日は5回戦の後半日程の戦いでした。
結果は服部慎一郎四段が勝ちました。今期から順位戦に参加している服部慎一郎四段はここまで4連勝。連勝継続をかけて竹内雄悟五段と対戦し見事5連勝を達成。注目の新人は、負けなしで後半戦へ突入です。今期連勝ランキング1位の注目株。いきなりの昇級を目指します。
先手の竹内五段の中飛車に対して、5筋からの逆襲を成功させ、駒得の戦果をあげてリードを奪った服部四段。
タイミングのいい端攻めで相手の美濃囲いを弱体化させると、飛車を打ち込んで側面からの攻めに切り替えます。
そこから歩を巧みに用いた攻めで、相手に粘りを与えずに一気に寄せ切り、90手で服部四段の勝利。持ち時間6時間の半分を余らせる快勝でした。
服部四段は今年4月にデビューしたばかりの21歳の新人棋士。
奨励会三段リーグでは初参加でいきなり次点の成績を残すなど、コンスタントに好成績をあげていました。
また、昨年10月に奨励会員枠で出場した、第9期加古川青流戦では決勝に進出。三番勝負で池永天志四段相手に1勝2敗と健闘しました。
昇段を決めた際の記者会見では、目標について「定跡にはとらわれない、個性あふれる将棋を指したいです。タイトルホルダーになるのが夢」と回答。
対局したい棋士としては山崎隆之八段の名を上げました。まだ実現はしていませんが、両者の対局では序盤から個性がぶつかり合う独創的な将棋になりそうです。
デビュー後は2戦目で初黒星を喫したものの、そこから12連勝。
これは今期の連勝ランキング1位の成績です。通算成績は15勝3敗、勝率8割3分3厘と素晴らしいスタートダッシュを決めています。
順位戦はその名の通り順位がとても大事になる棋戦です。初参加の服部四段は順位が52人中51位。昇級のためには1敗が限度です。
第79期順位C級2組5回戦服部慎一郎四・段竹内雄悟五段対局棋譜。
第79期順位C級2組5回戦服部慎一郎四・段竹内雄悟五段対局棋譜(全指し手)です。
ー将棋対局速報▲竹内雄悟五段(2勝2敗)-△服部慎一郎四段(4勝0敗) 第79期順位戦C級2組5回戦[ゴキゲン中飛車]
第79期順位戦C級2組▲竹内雄悟五段△服部慎一郎四段
服部慎一郎四段が勝ちました。
(持ち時間:6時間)
まとめ
今回は「第79期順位戦C級2組5回戦服部慎一郎四段・竹内雄悟五段対局棋譜。」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。