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第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段・永瀬拓矢王座戦対局棋譜。

9月9日実施の第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段・永瀬拓矢王座戦対局講評と棋譜。結果は先手の久保九段が127手で勝ち、1勝1敗とした。第3局は24日に仙台市内で指される。

永瀬拓矢二冠

目次

第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段・永瀬拓矢王座戦対局講評。

久保利明九段

王座戦第2局は、9月9日京都市・ウェスティン都ホテル京都において行われました。

結果は先手の久保九段が127手で勝ち、1勝1敗とした。第3局は24日に仙台市内で指される。

第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段(45歳)対永瀬拓矢王座(28歳)戦は、9月9日9時に始められました。

王座戦五番勝負第2局 挑戦者先手久保利明九段の作戦は5筋位取り中飛車でした。

 

一方永瀬王座は角を上がって持久戦調。穴熊へも行けます。

久保九段は穴熊を警戒し早めに攻めの形をつくります。「工夫しながらの序盤」と久保九段話しています。

 

久保九段は美濃囲いに組む前に、3筋、4筋と自玉上部の歩を突いて穴熊をけん制します。

瀬王座は穴熊には行かず、4筋に金2枚を縦に並べる構え。早くも定跡形からははずれた序盤戦となりました。

居飛車の永瀬王座は穴熊を選ばず慎重な駒組を進めます。

先手の囲いが未完成なうちに永瀬王座が棒銀で左から仕掛けます。

対する久保九段は、左辺を明け渡し、右辺に飛車を展開して攻めに転じます。

久保九段は端に角を出て、永瀬陣の死角に成り込み、馬を作ります。この時形勢はほぼ互角です。

久保九段は、作った馬で後手の飛車をいじめながら、後手陣を少しづつ切り崩していきます。

 

40手目。永瀬王座が8筋の歩を突いて攻めの継続をはかったところで昼食休憩。

 

午後は久保九段は馬を寄って永瀬王座の飛を追いかけます。

 

久保九段としては、この馬がどれだけ活躍できるか。永瀬王座は馬の利きをかいくぐりながら、飛をさばきたい。

 

進んで久保九段は馬、永瀬王座は飛を動かし合う千日手が現実的になります。

コンピュータ将棋ソフトは千日手を最善と判断していました。

永瀬王座といえば「千日手王」としても知られます。 第1局では永瀬王座先手で千日手模様となり、巧みに打開した永瀬王座がリードを奪いました。

 

本局では後手番の永瀬王座。千日手辞さずの動きです。

 

対して先手番の久保九段。千日手は選ばず、4筋に転換した飛車をバックに、歩を突き上げていきました。ここがぶつかると、もう千日手にはなりづらいようです。

結局最後は久保九段が127手で勝ちに終わりました。

これで1勝1敗に持ち込みました。

 

解説の山崎隆之八段は、「久保九段は左の桂馬などほぼ全ての攻め駒を使い「さばきのアーティスト」の名にふさわしい見事な指し回しだった。永瀬王座は途中から一貫して辛抱を続けたが力が出せない展開になってしまった」と講評しています。

第3局は24日に仙台市内で指され予定。

第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段・永瀬拓矢王座戦対局棋譜。

第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段・永瀬拓矢王座戦対局棋譜(全指し手)です。


第68期王座戦五番勝負 第2局 ▲久保利明九段 – △永瀬拓矢王座【将棋棋譜】

対局日/2020年9月9日(水)
会場/京都・ウェスティン都ホテル京都
持ち時間/各5時間

永瀬王座、今年度の成績は17勝6敗(0.739)
久保九段、今年度の成績は12勝7敗(0.632)
対戦成績は永瀬5勝、久保1勝


久保利明 九段 対 永瀬拓矢 王座 /【2020年9月9日】第68期 王座戦 五番勝負 第2局 ★投了後の最善手による再現も行っております(将棋棋譜)

 

 

まとめ

今回は「第68期王座戦五番勝負第2局久保利明九段・永瀬拓矢王座戦対局棋譜。」というテーマでお送りしました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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